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名古屋に日本一「道徳的」な地名があった

名古屋地名の由来を歩く【面白地名③】

ノンフィクション作家、谷川彰英が名古屋をたどる。寺院の数が日本一多い愛知県。『名古屋地名の由来を歩く』(著・谷川彰英)より、名古屋の街並みの魅力を紹介する。

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どこを向いても道徳ばかり

 名古屋の地図を見ていて、最初におもしろい! と気づいたのがこの「道どう徳とく」(名古屋市南区)という町名だった。名鉄常滑線に「道徳」という駅名がある。こんな道徳的な駅はこの名古屋しかない。とにかく行ってみよう。

 駅を降り立つとホームの看板にいきなり「気楽に楽しめる パチンコ&スロット 道徳会館」という看板が目に飛び込んできた。「パチンコ」と「道徳会館」という取り合わせが何ともいえず味がある。さすが名古屋だと妙に感心するばかりだ。

 駅を降りると、目の前の商店街は「道徳銀座」、さらに「道徳交番」、「道徳保育園」、かなり大きな「道徳公園」の隣には「道徳小学校」がある。
 ちょっと戸惑ったのは学習塾の看板で「算数・数学 英語 国語道徳教室」と書いてあったことだ。これは「算数・数学」「英語」「国語」と並んで「道徳」も教えてくれると思ってしまうが、もちろんこれは「道徳」にある「教室」という意味だ。

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谷川 彰英

たにかわ あきひで

筑波大名誉教授

1945年長野県生まれ。ノンフィクション作家。東京教育大学(現・筑波大学)、同大学院博士課程修了。柳田国男研究で博士(教育学)の学位を取得。筑波大学教授、理事・副学長を歴任するも、退職と同時にノンフィクション作家に転身し、第二の人生を歩む。筑波大学名誉教授。日本地名研究所所長。主な作品に、『京都 地名の由来を歩く』シリーズ(ベスト新書)(他に、江戸・東京、奈良、名古屋、信州編)、 『大阪「駅名」の謎』シリーズ(祥伝社黄金文庫)(他に、京都奈良、東京編)『戦国武将はなぜ その「地名」をつけたのか?』 (朝日新書)などがある。



 



 


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  • 谷川 彰英
  • 2011.10.08