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黄綬褒章受賞! 京都「柊家」の大女将さん

『おこしやす』の「柊家」に息づく精神とは?

胡粉(ごふん)の襖絵がある本館25号室。書「瑞気満堂」は、めでたい気がその家に満ち溢れている、の意

 

 

 

 

 

 

 

京都の三大旅館のひとつ、文政元年(1818)創業の「柊家」さん。
大女将の西村時枝さんが、この度、黄綬褒章を受賞されました。
お祝いに黄色いバラを
柊家新館建築の道田淳さんと一緒に贈りました! 

「黄綬褒章(おうじゅほうしょう)」とは
「長い間業務に奨励し、人々の模範となりうる者に
黄色の綬とともに授与される」もの。

“接客”というひとつの道を、
家族みんなで大切にしてきたからこそ、
この宿には老舗旅館のいい雰囲気が漂っているのだと感じます。
おめでとうございます。

大女将の西村時枝さんと 6代目の女将・西村明美さん

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日本ではじめて接客業で黄綬褒章を受賞(1969年)されたのは、
柊家で約60年仲居を務めた田口八重さんです。
本『おこしやす』も有名ですね。
現役仲居のヒロ子さんも、同賞を受賞されています。
すばらしいですね!!!

ちなみに柊家の表記は、屋ではなく「家」です。
その精神は、玄関の額に掲げられた書
「来者如帰(らいしゃにょき)」、つまり、
「我が家に帰って来られたように、くつろいでいただきたい」
という思いを表しているのです。

先月の打ち合わせの時の写真。宿と家族の物語のお話をうかがっています!

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のかた あきこ

のかた あきこ

福岡県福岡市出身。旅ジャーナリスト、フリーライター&編集者、温泉ソムリエ、まちづくり案内人。早稲田大学卒。旅行読売出版社編集部を経て2002年独立。旅と温泉に詳しく、宿本"旅美人SPECIAL"では編集長を務め温泉旅館に関する書籍を多数製作。その他、木楽舎『ソトコト』温泉日和連載。テレビ東京「ソロモン流」などでも紹介。本誌でも『一個人』×星野リゾート「大人の休息旅」を連載中。「まちづくり会議2011&2012」では全国からパネラーを集め、まちづくり人案内人を務めた。公式サイト「のかたあきこオフィシャルサイト」(http://nokainu.com)


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