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あのジャパネットたかた史上、最もヒットした商品とは?

髙田明さん7月毎日更新 Q28. 今までで一番ヒットした商品はなんですか?

生放送のテレビショッピングで、お茶の間でもおなじみのジャパネットたかた。数々のヒット商品を生んできた同社で最も売れた商品とは? 創業者の髙田明さんにお聞きしました。

――ジャパネットたかたで、今までで一番ヒットした商品はなんですか?

 ありがたいことに、たくさんあります。商品のカテゴリーで言うとテレビは一番買っていただいたでしょうか。あとは電子辞書、エアコン、最近ではタブレットなんかも、それまでとは別の層の方に買っていただいていると思います。

 オリジナルモデルの商品もかなり売れましたね。オリジナルといっても、もともとある商品に、わたしたちが提案をして仕様を一部変更してもらったものをメーカーさんに作ってもらった商品です。

 モノを作るのがメーカー、売るのが販売店で、役割がそもそも違います。我々はあくまで販売店です。ただ、販売店には圧倒的にお客さんの生の声が届くんです。使い方が分からない、ここをこうしてほしい……そうした声を生かせないか。そう思って、お客様の声を反映させたオリジナルモデルの商品を作ってもらったりしました。

 

 ボイスレコーダーってありますよね。あれも、オリジナルにしてもらいました。ボイスレコーダーを使う機会がある人って、普通にはなかなかいないかもしれません。基本的には会議や取材でビジネスマンが使うものですよね。でも、ジャパネットでは、シニアの方や子育て世代に爆発的に売れたんですよ。わたしは「メモ」としてボイスレコーダーを使うことを提案したんです。

 寝る前に、明日やることを吹き込む。最近物忘れが多くなったなぁという方も、翌日、ボタンひとつ押すだけで何をしようとしていたか思い出せます。それから、共働きのご夫婦が、早く帰宅したお子さんへのメッセージを声で残しておく、というふうにです。

 そうしたら、ボタンは大きくて見やすい方がいいですよね。再生、録音といったよく使うボタンを大きくしてもらったのがジャパネットたかたのオリジナルボイスレコーダーです。これは、ジャパネットが新たな市場を開拓した商品と言えるかもしれません。

 あとは布団クリーナーのレイコップや掃除機のトルネオもたくさん買っていただきました。多くの種類の中から選んでもらうのではなく、私たちが選んだものを集中的にご紹介していくというのが、私たちの販売の特徴でもあります。

明日の第二十九回の質問は、「Q29.布団除菌クリーナーの「レイコップ」の大ヒットに至るまでの経緯を教えていただけますか?」です。

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髙田 明

たかた あきら

1948年長崎県生まれ。大阪経済大学卒業後、機械製造メーカーへ就職し通訳として海外駐在を経験。

74年に父親が経営するカメラ店へ入社。86年に「㈱たかた」として分離独立。

99年に現社名へ変更。90年にラジオでショッピングを行ったのを機に全国へネットワークを広げ、

その後テレビ 、チラシ・カタログなどの紙媒体、インターネットや携帯サイトなどでの通販事業を展開。

2012年には、新たな拠点として東京にオフィスとテレビスタジオを開設する。

2015年1月に「㈱ジャパネットたかた」の代表を退任し、同時に「㈱ A and Live」を設立。

2017年4月、サッカーJ2クラブチーム「㈱V・ファーレン長崎」の代表取締役社長に就任。

「㈱A and Live」社名の由来:今を生き生きと生きる世の中にしたいという想いから


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  • 明, 高田
  • 2017.01.13