止まらない、止められない、エディー・イングランドの快進撃。ジェイミー・ジャパンは後に続けるか |BEST TiMES(ベストタイムズ)

BEST TiMES(ベストタイムズ) | KKベストセラーズ

止まらない、止められない、エディー・イングランドの快進撃。ジェイミー・ジャパンは後に続けるか

オールブラックスを射程圏内に。日本はジョセフHC下、ステップアップが求められる時

ジェイミー・ジャパンは後に続けるか

 一方、日本代表を率いるジョセフHCは「選手を見たかった」と、春の日本代表シーズンには70名にも及ぶ選手を招集し、実際に指導にあたった。現状、2019年W杯までには日本代表資格を有する選手も入れると、現在の日本代表は80名を超える大きなスコッドを抱えている。そのため、ジョセフHC「今年の秋くらいからメンバーを固める」とも明言しており、それはジョーンズHCのアドバイスにも通じる部分もあるだろう。

 ジョセフHCが日本代表の指揮官に就任してもうすぐ1年、11月のテストマッチ期間や、来年のサンウルブズのメンバーを見えれば、2019年の日本代表の中核となるメンバーが自ずとわかってくるはずだ。逆に言えば、この春、日本代表に選ばれていない選手は、8月18日から開幕するトップリーグで大きなアピールをしないと、2019年に向けたバスには乗ることができないとも言える。

 2019年9月に開幕するW杯本番まであと2年あまり、おそらくテストマッチは20数試合、そしてサンウルブズとして戦うスーパーラグビーは30試合ほどだろう。残された時間はそう多くない。

 W杯経験豊富なイングランド代表のジョーンズHCが2019年に向けて順調に強化の階段を上がっている。一方、日本代表のジョセフHCは、この1年の経験を踏まえ、近々、メンバー選考に対して決断を迫られることになりそうだ。11月のテストマッチで、ジェイミー・ジャパンがどんなメンバーで臨むのか、今から楽しみでならない。

KEYWORDS:

オススメ記事

斉藤 健仁

さいとう けんじ

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365 」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。


この著者の記事一覧