五郎丸 IS BACK。“新ルーティン”にみえた31歳の決意 |BEST TiMES(ベストタイムズ)

BEST TiMES(ベストタイムズ) | KKベストセラーズ

五郎丸 IS BACK。“新ルーティン”にみえた31歳の決意

あの日本ラグビー界のスターが日本に帰ってきた。

ギタウとハーフペニーに刺激

 

「世界のトップ選手が集まるトゥーロンに行ったことはすごくいい経験になった。そこにいないと分からないことが多いですから」

 印象的な選手について尋ねると、五郎丸はマット・ギタウ(元オーストラリア代表SO、CTB)の名をあげた。

「もちろんパフォーマンスもすごいけれど、コミュニケーション能力が高い。フランス語もペラペラで、チームの通訳もしていました。いろいろな選手に気を配って、コーチ役も務めていた」

 ポジションを争ったリー・ハーフペニー(ウェールズ代表FB)にも感銘を受けた。

「彼を間近で見ていて、海外に出て本当に良かったと思いました。ハーフペニーは体も大きくないし、トライを取りに行くスキルがあるわけではないけれど、本当に努力家。外国人であそこまでの努力家って初めて見ました。キック1本1本にものすごくこだわりを持っていて、毎日練習している。だからこそ、あの体でトップレベルでプレーできるんだなと知りました」

次のページ新しいルーティンにみえた決意

KEYWORDS:

オススメ記事

大友 信彦

おおとも のぶひこ

1962年5月7日、宮城県気仙沼市生まれ。気仙沼高から早大を経て1985年からスポーツライター。『東京中日スポーツ』『Number』『ラグビーマガジン』『WEBマガジン RUGBY JAPAN 365』などに執筆。著書に『奇跡のラグビーマン村田亙』(双葉社、2005年)、『オールブラックスが強い理由』(東邦出版、2011年)、『エディー・ジョーンズの監督学』(同、2012年)、『不動の魂』(実業之日本社、2014年)など。


この著者の記事一覧