ソムリエが毎年夏にオススメする「青い色のスパークリングワイン」
人生を変えるワイン学 第23回
大阪のワインショップ「mista」で店長をしている、ソムリエの竹内香奈子と申します。
花火大会、B.B.Q、野外フェスなどイベントが盛りだくさんの夏! 海や山へと出かける方も多いのではないでしょうか? そこでキンキンに冷えたワインをゴクゴクと・・・おいしいですよね。
そこで今回は、冷やしておいしい赤ワインの特長と、持って行ったら人気ものになれる見た目も味わいも抜群な夏にぴったりなモテワインをご紹介します。
◆赤ワインはどうして冷やしてはいけないといわれるのか
夏の暑い日には、シュワっと喉越しを感じる泡ものもいいですが、赤ワインが飲みたいというときもありますよね。特に、バーベキューでお肉と合わせるときには赤ワインが飲みたくなります。こんな暑いときには冷たい赤ワインが飲みたいものですが、赤ワインは冷やしてはいけないといわれていますよね。なぜなのでしょうか?
それは、赤ワインには、渋み成分が多く含まれているからです。渋みの強いもの、色素の濃いものは、冷やすことによって渋みをより強く感じるようになり、香りも立ちにくくなります。
それに、澱が発生しやすくなります。そうすると、見た目だけでなくざらつきを感じ、舌に不快な触感を残します。
どうして澱が発生しやすくなるかといいますと、例えば、水は温度が低いと氷になります。油も熱いと溶け冷たいと固まります。それと同じで、澱になる成分も低温の方が結晶化しやすいのです。
◆冷やしておいしい赤ワインの特徴は
ですから、冷やしておいしい赤ワインの特徴は、渋みの少なく口当たりがなめらかなもの、香りの華やかなもの、果実味をたっぷり感じるものです。
暖かい地域で造られたワインは果実味が豊かなものが多いので、地域で選ぶのもアリ!場所によっては例外もありますが、チリ、アルゼンチン、シチリア、カリフォルニア、南アフリカが目安となります。
他には、ボジョレー・ヌーヴォーでおなじみのガメイという品種もオススメです。
◆冷やしておいしい赤ワインの適温は
通常、赤ワインは重たいものと軽いもので適切な温度は多少異なりますが、 だいたい14~18℃がおいしく飲める温度となります。
白ワインも、スッキリしたものからコクのあるもので温度は変わりますが、それを含めて6~13℃がおいしく飲める温度です。
では、冷やしておいしい赤ワインの適温はどれぐらいでしょうか?
それは、8~13℃です。室内に置いてあったワインをおいしい温度にさせるための目安としては、冷蔵庫で1時間冷やすとちょうどよくなります。すぐに飲みたいときには、ワインクーラーに氷と水を入れ、ワインボトルを首までつからせ、5分ぐらいおきます。
ワインクーラーがない場合は、ボウルでもかまいません。ボトルをクルクル回すとより早く冷たくなります。さらに待てないせっかちな方には、氷水に塩を少し入れるともっと早く冷えます。