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【ニキビの緊急事態宣言】マスクがもたらす「美容被害」を正しく恐れる

「ニキビとの共生」を避ける“美の処方箋”

ニキビ


 新型コロナウイルスが長引き、マスクの着用による「肌トラブル」に悩む人が日々増加している。「フェミークリニック」総院長も務める美容皮膚科専門医師・北山英美子先生(以下「北山先生」と記載)によると、とくに顕著なのはニキビの症状であり、その現状は「緊急事態宣言」と呼ぶに等しい状況なのだとか…。


■コロナウイルスによる「美容被害」が起こっている

 新型コロナウイルスを原因とした外出自粛による運動不足やストレスは、私たちに様々な健康被害や大きな不安をもたらしたが、昨今、顕在化してきた問題が「美容」への被害だ
 そして、リモートワークの普及などによる「コロナ太り」とともに、美容被害の中で急増しているのが「マスクの着用による肌のトラブル」なのである。

 事実、マスク着用によって肌の不調を訴える女性は多い。ある調査によれば、その割合は7割を超える(※下グラフ参照)。
 ウイルスから自身を守るために必須のマスクであるからこそ、お肌へのリスクについてもぜひ知っておきたい。

肌トラブル
実に7割以上の女性がマスクによる肌トラブルを自覚している

 

■専門家が発令する、マスクによるお肌の緊急事態宣言

 東京・大阪に6院を展開する「フェミークリニック」の総院長・北山英美子先生(以下「北山先生」と記載)も、コロナ対策によるマスクの着用によってニキビ治療に訪れる人が増加していると語る。

「マスクの着用が長期化したことによって、男性も含めて多くの方々がニキビに悩む事態が起きています。今までこのようなことはありませんでしたので、今は『ニキビの緊急事態宣言』と言えるのではないでしょうか」
(北山先生 ※以下「」内は同様)

 マスクが肌に悪影響をおよぼす可能性があることは感覚的には理解できる。やはり、肌との摩擦や、マスク内部が蒸れることなどがニキビ増加の直接的な原因となっているのだろうか。

「マスクによって角層が剥がれ、毛穴が詰まるとニキビができやすくなってしまいます。また、夏場は特にマスク内部の湿度が上がるため、雑菌が繁殖して炎症しやすくなります。原因を知り、対策を講じることなく、このままのマスク生活が続けば、ニキビに悩む方は増加すると考えています」

 北山先生によれば、美容のプロでもあるクリニックの従業員の間でもニキビが増えているというのだから、事態は深刻だ。そして、コロナウイルスの現状を鑑みれば、マスクとの共生も長期化していく可能性が高い。
 新しい生活様式と呼ばれるこれからを「ウィズ・コロナ」だけではなく「ウィズ・ニキビ」時代にしないためには、どうすればよいのだろうか。


■「マスク・ニキビ」問題を正しく恐れる

 北山先生はこの問題の解決について、クリニックでの治療とともに、ホームケアや正しい知識を持つことの重要性を説く。安易な素人判断は症状の改善どころか悪化を招きかねないからだ。誤った情報を鵜呑みにすることなく、専門家の力を借りることは、症状の改善のみならず、貴重な費用や時間の節約につながることも多い。
 「ニキビとの不幸な共生」を避けるために、私たちにできることを聞いた。

ニキビ
フェミークリニック・総院長を務める北山英美子先生

 

「マスクを外せる状況があれば、定期的に外す。ただし、着脱時はなるべく摩擦が起きないように気をつけてください。自宅では丁寧な洗顔と保湿が重要です。それでも、ニキビが増えたり症状が悪化していると感じた時は、クリニックに相談していただきたいです。安価な商品や様々な効能を謳った商品がありますが、ご自身に合っているかどうかも含めて、判断が難しい場合が多いのです」

 とはいえ、情報が氾濫している現代。不幸にも、自己流のケアで症状が悪化した場合や目立つニキビ跡ができてしまった場合でも治療は可能なのだろうか。

「セカンドオピニオンも含め、長い間ニキビやニキビ跡に悩んでいた方や、深刻な症状の方も多くいらっしゃいます。状態によっては治療に時間がかかるケースもありますが、その場合はご予算も勘案してゴール地点のすり合わせをします。
 特にニキビに対しては、私たちの治療とホームケアの両輪が重要なため、着実に綺麗になっていただくための知識やアドバイスを提供することは、私たち専門家の大切な役割だと考えています」

 

■「ニキビ治療」最大の効果はポジティブな変化

 そうしたクリニックでの治療には症状改善以外の効果もあるようだ。治療後の顧客アンケートを拝見したところ、ニキビ治療を受けた患者の約3割ほどが、その症状改善以外のメリットを感じていた(下グラフ参照)。それらに共通するのは意識やライフスタイルにおける「変化」だ。

ニキビ
治療後、意識や生活が変わる患者は少なくない

 

「治療を通して食生活やスキンケアなど、美に関する習慣を見直すきっかけになれば嬉しいです。定期的に診察することで、段階に応じた効果的なアドバイスが可能になります」

 こうした治療後の患者の変化においては、北山先生の「患者と一緒に治療する」というマインドが少なくない影響を与えているのだろう。例えば、自宅でのトレーニングやダイエットがそうであるように、何事も一人で継続することは意外と難しい。しかし、誰かがいてくれることで頑張れることがあるからだ。
 しかも、デリケートな「お肌の悩み」を共有することができ、ゴールまで並走してくれるクリニックの存在は大きいだろう。

「外出機会や対面の頻度が減っている今は、どうしても美意識が下がってしまいがちです。でも、お肌が綺麗になると自信がつき、明るく前向きな気持ちになります。外見的な美しさよりも、そうした変化こそがキレイになる目的なのかもしれません。そのお手伝いができれば嬉しいですね」

 「おうち時間が増える中、新しくはじめたことはありますか?」という問いに41,6%もの人が「Yes」と回答しているように(※エミナルクリニック調査)、コロナ禍による生活様式の変化をポジティブに捉え、生活リズムを整えたり、運動習慣を取り入れたり、健康的なシフトチェンジに成功した人も多い。同様に、ニキビの緊急事態という現状は「キレイになる」ためのきっかけにもなり得るはずだ。

 正しい情報を持ち、正しい対策を講じることで、悩みは解消できる。その一歩を踏み出す方が一人でも増えることを祈るばかりである。

 

 

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北山 英美子

きたやまえみこ

「フェミークリニック」総院長兼新宿院院長

■平成11年3月 東邦大学医学部卒業
■平成11年5月 東邦大学形成外科 入局
■平成11年5月 日本形成外科学会 所属
■平成15年5月 日本美容外科学会 所属
■平成15年5月 渋谷フェミークリニック 院長就任
■平成16年11月 日本皮膚科学会 所属
■平成18年2月 フェミークリニック 総院長就任
■令和元年8月 新宿フェミークリニック 院長兼任 

現在に至る。

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