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「伝えたつもりが、ちっとも伝わらない」はなぜ起きる? ジャパネットの髙田元社長の視点

髙田明さん7月毎日更新 Q20. 「伝えたつもりが、ちっとも伝わらない」はなぜ起きるのでしょうか?

しっかり説明したはずなのに、相手が全く話を理解してくれない……ということはありませんか? そんな「伝えたつもりが、ちっとも伝わらない」現象はなぜ起こるのか、「伝え方」のプロであるジャパネットたかた創業者の髙田明さんにお話を聞きました。

――「伝えたつもりが、ちっとも伝わらない」はなぜ起きるのでしょうか?

 それは、伝えることの本質を理解できていないからかもしれませんね。何度も繰り返すようですが、本質をつかむことはコミュニケーションにおいても非常に大切なことなんです。

 

 たとえば、自分が医者だとします。患者さんが何かの症状を訴えたときに、どこかが痛いならただ痛み止めを処方すればいい、熱があるならただ解熱剤を、というわけにはいきませんよね。それらの症状の原因が何か、何の病気なのか――つまりこれが本質にあたることですが、それを理解した上で、「あなたはこういう病気だから、こういう理由でこの薬を飲む必要があるんですよ」と説明されれば、患者さんも納得しますよね。

 本質をつかんでそれを丁寧に説明することができれば、自然と相手に「伝わる」のではないでしょうか。

 言いたいことの本質が見えれば、序破急に則って伝えることが可能となってきます。「序破急」というのは、能楽者の世阿弥が『花鏡』や『風姿花伝』などの中で触れている言葉で、「序」は導入部、「破」は展開部、「急」は結末部のことです。「起承転結」と同様の骨子ですね。

 テレビショッピングでたとえるならば、「序」はつかみで、商品がどのように生活に役立てられるかの提案にあたります。「破」は、実際の使い方を説明したりします。そして「急」で価格を発表します。伝えたい本質がはっきりしていれば、それぞれの場面で何を言うべきかが分かります。逆に本質が分かっていないと、伝えたい内容が整理できず、ただ様々な情報をバラバラと話すだけになってしまいます。

 言うべきことはしっかりと言ったのに、相手が理解してくれていない、と思うときは、自分が伝えたいことは何なのかを、もう一度よく考えてみると良いと思いますよ。

明日の第二十一回の質問は、「Q21.「髙田さんの考える、『上に立つ人に必要な資質』とはなんですか?」です。

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髙田 明

たかた あきら

1948年長崎県生まれ。大阪経済大学卒業後、機械製造メーカーへ就職し通訳として海外駐在を経験。

74年に父親が経営するカメラ店へ入社。86年に「㈱たかた」として分離独立。

99年に現社名へ変更。90年にラジオでショッピングを行ったのを機に全国へネットワークを広げ、

その後テレビ 、チラシ・カタログなどの紙媒体、インターネットや携帯サイトなどでの通販事業を展開。

2012年には、新たな拠点として東京にオフィスとテレビスタジオを開設する。

2015年1月に「㈱ジャパネットたかた」の代表を退任し、同時に「㈱ A and Live」を設立。

2017年4月、サッカーJ2クラブチーム「㈱V・ファーレン長崎」の代表取締役社長に就任。

「㈱A and Live」社名の由来:今を生き生きと生きる世の中にしたいという想いから


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