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結果を出す社長は、できないものは「できない」と言い切る

希代の経営者・小山昇が語る「パート社員・戦力化」の要諦 第4回

現在、「働き方改革」が政府・産業界ともに本格的に進められている。だが、小山昇が経営する株式会社武蔵野では、すでに何年も前から非正規雇用従業員の待遇改善に取り組み、15年連続増収、過去最高売上・最高益を更新している。最新刊『儲かりたいならパート社員を武器にしなさい』(ベスト新書)を上梓した同氏が考える、「パート社員を辞めさせないために大切なこと」とは。

◆あいまいな返事はせず「できる、できない」をはっきりさせる

 パートから「こうしてほしい」という要望が出されたときは、「できる、できない」「良い、悪い」をはっきりと答えるべきです。

 多くの社長(上司)は、「『できない』と断ったら、辞められてしまうのではないか」と気にして、あいまいな返事でその場をしのぎます。ですが私は、できないものは「できない」と、みんなの前ではっきりと答えるようにしています。

 パートが辞めるのは、「できない」と自分の意見を否定されたからではありません。「自分の意見を汲み取ってもらえなかった」からです。

 上司が返事を濁したり、先送りしたり、いい加減な対応でやり過ごすと、女性は反発します。

「汲み取る」と、「合意する」は違います。「汲み取る」は、「意見に耳を傾ける」ことです。パートの要望をきちんと受け止め、検討した結果として「できない」と言うのであれば、パートは辞めません

 以前、内勤事務のパートを採用したときのことです。当初は事務だけのつもりでしたが、「お客様に電話をかける」という業務を増やすことにしました。するとパートは、「私たちの仕事は事務です。『電話をかける』とは言われていません。電話をかけるなら辞めます」と不満を口に出したのです。

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小山 昇

こやま のぼる

株式会社武蔵野代表取締役社長。1948年、山梨県生まれ。東京経済大学卒業後、日本サービスマーチャンダイザー株式会社(現在の株式会社武蔵野)に入社。一時期、独立して株式会社ベリーを経営していたが、1987年に株式会社武蔵野に復帰。1989年より社長に就任し、現在に至る。「大卒は2人だけ、それなりの人材しか集まらなかった落ちこぼれ集団」を毎年増収増益の優良企業に育て、日本で初めて「日本経営品質賞」を2度受賞。著書に『強い会社の教科書』『残業ゼロがすべてを解決する』(ともにダイヤモンド社)など多数ある。


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  • 2017.06.09