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河内の城・烏帽子形城跡②

季節と時節でつづる戦国おりおり第435回

 本丸に登る際、筆者は横堀からの急斜面を木の根につかまりながら這い上がりましたが、左へ回り込めば楽に登れる道があります(笑)。

 南から見た山頂部。手前が少し低く「腰曲輪」、奥が高い「本丸」の上下2段の構成で、礎石が残り瓦も出土したことから多門櫓のような建造物があったのではと『大阪府中世城館事典』(中西裕樹、戎光祥出版)は考察していますが、あまり機能的に意味が無いような気もしますので瓦葺きの番小屋程度に考えても良いかも知れません。

 この写真は反対側(北)の本丸から見たところ。下段との境がやや狭まって瓢箪状になっているのが分かるでしょうか。あるいは土橋のように敵の進撃路を限定しそこに防御を衆中するという意図で地形を改変したのかもしれません。

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橋場 日月

はしば あきら

はしば・あきら/大阪府出身。古文書などの史料を駆使した独自のアプローチで、新たな史観を浮き彫りにする研究家兼作家。主な著作に『新説桶狭間合戦』(学研)、『地形で読み解く「真田三代」最強の秘密』(朝日新書)、『大判ビジュアル図解 大迫力!写真と絵でわかる日本史』(西東社)など。


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