ワインを贈るときに気を付けたい三つのこと
人生を変えるワイン学 第20回
大阪のワインショップ「mista」で店長をしている、ソムリエの竹内香奈子と申します。
6月といえば、ジューンブライド! 6月の花嫁。ヨーロッパでは古くから6月に結婚すると生涯幸せな結婚生活が送れるという言い伝えがあります。
そこで今回は、贈りものワインを選ぶときのポイントと結婚のお祝いにオススメなワインをご紹介します。

◆贈る相手の好みを調べる
ワインは数え切れないほど種類があり、さまざまな味わいがあります。その中で、おいしいと感じるワインは人によって違ってきます。
それぞれに好みがありますので、贈りものワインを選ぶときには贈る相手の好みを調べましょう。
仲良しの友人ならだいたいの好みは分かりますが、職場の同僚や上司、取引先の方、知人となると好みが分からないこともあります。
一緒にワインを飲む機会がある方でしたら、普段どんなワインを飲んでいるのか思い出してみてください。あるいは、近いうちにワインを飲む機会をつくり、どんなワインが好みなのか観察しておきます。
また、直接好みを聞くのもいいですし、聞きづらいときは、相手の近い存在の人に聞いてみましょう。
◆チェックするポイントは
といっても、ワインを知らない・飲まない方の場合、どうやって好みを調べていいのか分からないかもしれませんね。
そこで、ワインが分からなくても好みを調べられる簡単なポイントをふたつあげてみました。
○赤ワイン白ワインのどちらが好みか
赤ワイン白ワインのどちらが好みかを調べます。赤、白両方とも好きな方も多いですが、赤ワインしか飲まない方や白ワインしか飲まない方は結構います。
○生産地
好きな産地を調べます。好きな国や地方が分かればワイン選びの幅が狭くなります。
◆贈る相手の情報を集める
贈る相手のワインの好みが調べても分からない場合は、なんでもいいので相手の情報を集めましょう。
例えば、飼っているペットや好きな動物、趣味や好きなものなど。
犬や猫のラベルのワインや、動物が描かれたワインはたくさんありますので、好きな動物を選ぶと喜ばれることでしょう。また、サッカーや野球、ゴルフ、映画、音楽にまつわるワインもありますので、ワインの好み以外の情報で選ぶものアリ!
海外赴任されていた方ならその赴任先の国のワインや行ったことのある国を調べるのもいいですね。
相手のゆかりのある情報とワインを結びつけるのです。
そして、渡すときにそのワインを選んだ理由やワインにまつわるストーリーを添えると、相手の喜びが倍増することでしょう。
また、食の好みを参考にワインの好みを予想するのも面白いと思います。
例えば、スパイシーな料理が好きな方には、スパイシーなワインを。脂ののったお肉が好きな方にはタンニンの強いワインを。あっさりとした和食が好きな方には、あっさりとしたワインなど。このように、好みの料理と合うワインを贈るのもオススメです。