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実は“爆弾”かもしれない! 肩痛は専門医にみてもらうべき3つの理由

慢性的な肩の痛みに悩まされている人のための対処法

病院・医師の見極め方
 良い医師や、自分に合った治療方法を見極めるのはたいへん難しいことです。患者さんは、どこに行けばよいのか、なかなか判断がつけられないのではないでしょうか。

 

 まず、普段の生活で気になる症状が現れた時は、近所の整形外科クリニックを受診することになると思います。その際に医師を見極める基本的なポイントは「患者さんときちんと向き合っているかどうか」です。

 患者さんを観察し、話に耳を傾け、きちんと目を見て話しているか。そのポイントを念頭に置いて、「もし満足のいく診療が行われていない」「なかなか治らない」と感じたら、肩の専門医に診てもらうと良いでしょう。
 とはいえ、肩医療にはまだ細分化された専門医制度がなく、「肩の専門医」がいるわけではありません。

 ただ、「日本肩関節学会」に所属している医師、特に代議員であれば、肩に関する学術的な知識を持ち、正確な診断と効果的な治療法、また最新の情報などを身に着けています。したがって、専門医を受診したいときは、日本肩関節学会の代議員名簿をホームページで確認してみるとよいかと思います。

 肩の痛みをそのままにしていると、日常生活に支障をきたすばかりか、気持ちまで滅入ってしまいます。これまで普通にできたことが突然できなくなってしまうストレスは、想像以上に大きいものです。

 肩関節の専門医を患者さんが見つけるのは困難です。病院であれば「肩関節専門診」を標榜している病院や大学病院を受診するのが良いでしょう。本文中に記載されている肩関節学会のサイトで代議員名簿を確認して受診するのも良いかと思います。慢性的な痛みに悩んでいる方は、これ以上重症化しないうちに、肩の専門医を受診してみてはいかがでしょうか?

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鈴木 一秀

すずき かずひで

麻生総合病院 スポーツ整形外科部長。肩治療のスペシャリスト。

医学博士。日本整形外科学会認定専門医。日本肩関節学会代議員。日本整形外科スポーツ医学会代議員。昭和大学藤が丘病院兼任講師。専門分野はスポーツ整形外科、肩肘関節外科、関節鏡視下手術。1990年昭和大学医学部卒業。現在は、同病院で勤務医として活躍するだけでなく早稲田大学ラグビー蹴球部のチームドクターを務める。これまで治療してきた患者数は5000人を超す

 


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