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ディズニーランドがわざと完全再現しなかった映画『モンスターズ・インク』の乗り物。その心憎い演出とは?

並んでいる時間さえも楽しくなってくるディズニーランド&シーの話

 東京ディズニーリゾートの楽しみといえば、アトラクションやショーだけだと思っていませんか? しかし、十数年パークに通うディズニーブロガーのみっこさんは、「アトラクションやショーの魅力はもちろんですが、ふとした光景に隠れているこだわりを見つけるとパークで味わえる感動は何倍にもなる」と言います。最新刊『思わず話したくなる究極のディズニー』より、ディズニーランドの人気アトラクション「モンスターズ・インク“ライド&ゴーシーク!”」に隠れた魔法を紹介します。

◆完璧に再現されたモンスターズ社に、わざと変えられた文字がある

 

 未来の世界であるトゥモローランドで一番人気の「モンスターズ・インク“ライド&ゴーシーク!”」。ご存じ、ディズニー/ピクサーのアニメーション映画『モンスターズ・インク』のアトラクションで、映画のシーンがいくつも登場します。

 忠実に再現された「モンスターズ社」の建物も見事で、縮尺こそ異なるものの、まさに映画から飛び出したようなクオリティになっています。ですが、映画と実際の建物では、小さいようで大きな違いがあります。

 映画では、モンスターズ社の入口に「WE SCARE BECAUSE WE CARE(真心こめて脅かします)」と書かれています。ストーリー上、モンスターズ社は「子どもの悲鳴をエネルギーに変える会社」なのです。

 一方、実際のアトラクションの建物は「IT’S LAUGHTER WE’RE AFTER(私たちは皆さまの笑いを求めています)」になっています。

 これはつまり、アトラクションのほうは「映画の後の世界」だからなのですね。ネタバレになってしまうのでここまでにしますが、どんな物語だったのか、ぜひ映画を見てから体験してみてください。

◆最後に登場するロズに話しかけてもらうには?

 映画でも大きな存在感を見せるなめくじのようなモンスター「ロズ」。アトラクションの最後に、まるでゲストを見ているかのような言葉をかけ、驚かせてくれます。3台の乗り物がワンセットで到着したなかから、いずれかのゲストが次のように話しかけられます。

「○台目のお兄さん、いいメガネだねぇ〜。私のと交換しない〜?」

「○台目のお兄さん、いい男ねぇ〜。今度デートしない?」

「○台目のお姉さん、あんた他人のような気がしないねぇー」

「○台目のお嬢ちゃん、かわいいねぇ〜。私の若いころには負けるけどねー」

(※セリフは筆者の調査によるもので実際は異なる場合もあります)

次のページ「ロズ」に話しかけてもらう方法は?

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みっこ

年間パスポートで東京ディズニーリゾートに通うこと、十数年。細かな雑学等を紹介するブログを14年間書き続け、これまでに約4600のブログ記事を執筆。ディズニーホテルとオフィシャルホテルへの70回以上の宿泊経験も活かしながら、WEBライタ-としても活躍中。パークの細かな雑学やこだわりが大好物。性別年齢不詳の天邪鬼だが、実はフツーの社会人。WEBメディア「ウレぴあ総研」や個人メディア「TDRハック」にてライターとして記事を執筆するほか、女性誌やテレビ番組への取材協力などを行う。著書に『ディズニーに行く前に知っておくと得する66の知識』(文響社)、『701回通ってわかった ディズニーシーで史上最高の1日を過ごす方法』『思わず話したくなる究極のディズニー』(KKベストセラーズ)がある。

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