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20代の生の声が出た!「結論:コンビニはいるの? いらないの?」

【続・コンビニが日本から消えたなら 渡辺広明×原田曜平先生×大学生研究員でガチ対談④】

■夜中でもホッとする場所、コンビニは心の拠り所。だからコンビニは消えない

 内山:私にとってコンビニの存在は、心の拠り所ですね。何か日常で困ったことがあればコンビニに行けば何とかなるかなって、安心感があります。あとは緊急事態の時、すごく頼りになります。夜中に熱を出した時に親がコンビニへ冷えピタを買いに行ってくれて、安心した思い出が…。夜中でも買いに行ける場所、人がいる場所がある環境はとても大事なので、あったかい空間だと感じますね。今回の新型コロナの状況下でも開けてくださっていて、本当に本当に感謝しています。

 渡辺:いいこと言うな~(感心)。

 内山:あと、未来のコンビニは、ほぼ外国人の方が店員になったり、セルフレジ、顔認証の無人コンビニ等も増えていくと思っています。

 渡辺:外国人店員ばかりになるっていうのは、そうはならないですね。

 内山:そうなんですか?

 渡辺:外国人留学生に、コンビニでのアルバイトに関してヒアリングしてみると、「今後、経済が落ちていく日本で働くメリットを感じられない。今だけでしょう日本がいいのは。近い未来に誰も来なくなるよ、きっと」とささやき始めています。

 一同:そうなんだ~(ため息)。

 内山:個人的にコンビニでバイトすることは、自分にとってメリットがあると私は感じています。高校1年生の時、近所のサークルKサンクスでアルバイトをしていたんですけど、初めてのアルバイトとしては最適だと思いました。業務内容がルーティンで覚えやすいし、基本的な接客も学べる。もし自分がオーナーだったら、「行っても楽しい・働いても楽しい」をモットーにしますね。明るい空気感はもちろん大事ですし、何より人間関係、働いている側がコンビニって楽しいと思えば、スタッフによる接客も自然と良くなると思います。教育制度も高めていけば、お客さんに喜んでいただけると思います。あとは女性の味方になれるようなお店にします。ダイエットコーナーを設置し、カロリー抑えめコーナー簡単レンチンコーナー、アメニティも豊富にしたい。無人レジも投入したいです。無人レジを多くしすぎると万引きが多くなりそうですが、お客さんにとっても、スタッフさんにとっても効率は上がるはず。そして、店員さんに見られたくない生理用品の購入等もストレスフリーになりますよね。24時間営業は近頃問題にもなっているけど、みんなの心の拠り所になると思うから、エリアで1軒輪番制でも良いので、開いていると安心するかなって。人がいるお店があるとホッとする人って多いと思います。

 伊藤コンビニは消えないと思います。未来のコンビニは省人化へ進むと思います。高層ビルの上階など、企業オフィスの中に出店するコンビニが増えてくると思います。住民向けだけでなく、企業で働く時間のない人にとって便利という道を切り開くのではないかなと思います。コンビニでのバイトは、叔父から単調だぞって言われていたので、考えたことはありませんでした。

 渡辺:みなさん、よく観察しているし勉強されていますね。ただ、一つだけ異論を言わせてもらうと、コンビニの仕事は単調ではないよ。相当いろんなタイプのお客さんが来るから。怒られたり、感謝されたり。僕が今でも月に何度かレジに入っているというのは、商品開発の仕事に活かしたいという理由からなのです。日本のマーケットの縮図を見られるのがコンビニなのです。マーケティングを目指している若者は、コンビニのレジに立った方がいいと思うよ。世代も様々、嗜好も様々、いろんなタイプの人の気持ちを知ることができるから。

 伊藤:自分がオーナーになるなら オフィス街で、店舗面積は小規模にして、女性に向けてプチスイーツ。男性に向けて飲料とお弁当とパンとタバコのみに絞ります。スタッフは陳列担当とレジ担当の2名のみ。レジはキャッシュレスにします。

  

 Column 渡辺広明氏著 『コンビニが日本から消えたなら』より抜粋


 コンビニの未来は?「セルフレジの省人化コンビニ」から始まっていく

 日本では、エキナカコンビニを展開するNewDaysが、2019年7月30日からJR武蔵境駅で「無人コンビニ」を営業しています。 同店は、amazon goのようなAIセンサーではなく、セルフレジが置かれた省人化コンビニです。慣れていない利用者のために、しばらくの期間は店員を2人常駐させるそうですが、将来的には店員1人のワンオペか無人化で運営することも期待できます。同店の規模は、従来ならば通常2人で回しているお店です。ワンオペ体制が実現すれば、2倍以上の生産性が期待できるのです。 ほかにも、2018年9月に路面店として国内初の無人コンビニ「ロボットマー ト」が東京都の日本橋にオープン。同店は、ロボットの販売などを行う株式会社ロボットセキュリティポリスが運営していて、店内には接客ロボットとセルフレジを配備しています。 一方、大手3社では、ローソンが実験的に0時から5時まで無人営業を行う店舗を運営し、ファミリーマートでも足立区の店舗で0時から6時まで無人営業の実験店舗をオープン。セブン-イレブンも顔認証などの実証実験を進める予定で、各社とも無人化の本格運営に向けて準備を進めています。


  

 相馬:私はコンビニでバイトすることへの気持ちはプラスに向いています。その理由は、『コンビニ人間』『ニーチェ先生』と、コンビニを題材とした本や漫画を読んだ時に、「あっ、楽しそうだな」と思ったんです。

 原田:『コンビニ人間』を読んでコンビニにポジのイメージを抱くかね? 人間関係に悩んでいる人が、コンビニバイトで機械的に生活すると生きやすい、という話だよね?

 相馬:コンビニでの経験があれば、それらコンテンツをより楽しむことができるんじゃないかなと思います。

 原田コンテンツでもっとコンビニが取り上げられたら、若者のコンビニへの関心が高まっていく可能性はあるよね。刑事ドラマ、医療ドラマ張りに。

 相馬:それ、すごくいいと思います。

 渡辺:昔、さんまさんがトレンディドラマでコンビニの商品開発担当役を演じた時、商品開発を目指した人が増えたそうです。

 原田:そして、若者向けの店舗を作っていき、コンビニではない新しい店舗ネーミングも考えてみるとイメージは変わっていくかもしれないですね。ウィスキーがハイボールになった途端、若者たちが手を出したように。紙タバコはおじさんのイメージがあるけど、加熱式タバコにはそれが少ないように。従来のコンビニは我々世代向けの店舗として。一方、新しい名称で、新しい感覚で選んだモノをジェネレーションZを中心とした若者世代に広めていくのは「あり」かもしれません。

 

次のページまとめをしましょう。コスパとインスタ映えなどの付加価値、両面のバランスが取れた新たな形態のコンビニができるといい!!

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  • 渡辺広明
  • 2019.12.27