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痛みの専門医がコッソリ教えてくれた。繰り返す「痛み」が軽減する5つの習慣

痛みの専門家•伊藤和憲先生が伝授する「痛みのセルフケア」<10>

【習慣4】笑い方

笑えば免疫力も自然治癒力も高まる!
笑いを薬へと変えてみよう

 最近は笑うことが病気の治療にも取り入れられるなど、その効果が注目されています。笑いによる効果は、「免疫力・自然治癒力が高まる」「緊張を緩和し、リラックスできる」「人間関係が円滑になる」など、心身ともにプラスになることがたくさん認められています。

 免疫力・自然治癒力に関しては、笑うことで免疫細胞や鎮痛物質が増加するという報告があり、リラックスに関しても、目や耳から入った刺激で笑うことにより、自律神経を介して心身をリラックスさせてくれます。また、笑うという行為は、横隔膜を使うため、深呼吸をしているのと同じような効果も得られます。
 さらに、人間関係に関しても、一緒に笑い合うことで気分が楽になり、気持ちが解放されるという効果があります。お笑い番組を見て楽しむのはもちろん、動物や子どもなど微笑ましいものを見て笑みをこぼすだけでも十分です。
 一方、本当に笑わなくても、口角をあげて笑顔をつくるだけでもOKです。笑顔をつくる表情筋は脳に影響が強く、口角を上げるだけでも本当に笑っているときのように脳をリラックスさせるとともに、乱れていた自律神経が整い、副交感神経の活動も高まることから、血流もよくなるというデータもあります。そして何より大切なことは、日常的に笑いが絶えない日々を過ごすこと。笑いがある生活が心を安らかにしてくれますから。

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伊藤 和憲

いとう かずのり

明治国際医療大学教授。鍼灸学博士。全日本鍼灸学会理事。大阪大学医学部生体機能補完医学講座特 認研究員。1972年生まれ。2014年4月、厚生労働省の科学研究費を得て「慢性痛患者のためのセルフケアガイドブック」を作成。明治国際医療大学京都桂川鍼灸院「mythos361」 院長を務め、「はり・きゅう」の治療に当たるとともに、慢性痛患者のためにセルフケアを指導。また、地下鉄サリン事件やJR福知山線脱線事故の被害者の「痛み」ケアにも当たっている。専門家や一般市民に向けて年に50回以上の講演を行なっている。


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  • 2017.01.21