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コロナ・パンデミックは「予言」されていた!

【佐藤健志「令和の真相」Vol.26】

◼️対策なしでは3000万人感染か

タイ王国でも新型ウイルス肺炎が大流行に(写真:ロイター/アフロ)

2020年代は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック、世界的流行という危機的事態で幕を開けました。

アメリカのブルッキングス研究所は3月2日に「COVID-19が世界のマクロ経済に与える衝撃~七つのシナリオによる予測」というレポートを発表しましたが、それによれば最初の一年間における全世界の死者数は、最も楽観的なシナリオ(各国人口の10%が感染)でも1500万人あまり。

各国人口の30%が感染するという、最悪のシナリオの場合は6800万人を超えます。

The Global Macroeconomic Impacts of COVID-19: Seven Scenarios* Warwick McKibbin† and Roshen Fernando‡ 2 March 2020

最初の一年間ですぞ、最初の一年間。

現実の死者数は、5月14日時点で約29万人ですから、まだ二ケタほど低い状態ですが、かりに今後、低開発国などで感染者が指数関数的に増えた場合は、どうなるか分かりません。

ブルッキングス研究所の予測したわが国の死者数は、人口の10%感染で12万7000人、30%感染では57万人

現実の死者数は、5月14日時点で687人(*)ですので、幸いにもまだ三ケタ低いものの、この状態が今後も続くかどうかは分かりません。(*)横浜に寄港したクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」号の死者13名を除く。

厚生労働省が立ち上げた専門家チームも4月15日、国内における感染拡大の推計を公表しました。

外出自粛など、感染防止対策を何も行わなかった場合、重篤患者の数はおよそ85万人。

その大半(65万人)は65歳以上の高齢者ですが、残りの20万人は15歳から64歳までとされています。

重篤患者は人工呼吸器が必要となるものの、これだけの数に達したら最後、足りるはずがない。

つまりは医療崩壊ですが、その場合、半数にあたる42万5000人が死亡するとのこと。

高齢者でない人も、10万人死ぬ計算です。

 https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200415/k10012387961000.html

ブルッキングスの出した最悪の数字、57万人にこそ及びませんが、注目すべきは同研究所、日本については人口の20%感染で31万7000人死亡という予測も出しています。

「感染率20%で31万7000人、30%で57万人」をもとに計算してみると、42万5000人死亡の場合、感染率は22.4%~26.8%です。

だいたい4人に1人

わが国の人口は約1億 2600万人ですから、感染者の総数は2820万人~3370万人あまりとなります。

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 『 平和主義は貧困への道 または対米従属の爽快な末路 』
佐藤 健志 (著)

 だけど、日本は大丈夫!

 わが国の平和主義が、非現実的な観念論に終始しがちなことは、よく知られている。それにより、戦争の危険がかえって高まりかねないことも、しばしば指摘されてきた。

 「平和主義は戦争への道」というわけだが…
誰も気づかない事実を明かそう。
平和のもとで、国はたいがい繁栄する。ところが戦後日本の平和主義は、貧困を不可避的にもたらすのだ!

 平和主義、それは貧困への道なのである! !

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佐藤 健志

さとう けんじ

佐藤健志(さとう・けんじ)
 1966年、東京生まれ。評論家・作家。東京大学教養学部卒業。
 1989年、戯曲『ブロークン・ジャパニーズ』で、文化庁舞台芸術創作奨励特別賞を当時の最年少で受賞。1990年、最初の単行本となる小説『チングー・韓国の友人』(新潮社)を刊行した。
 1992年の『ゴジラとヤマトとぼくらの民主主義』(文藝春秋)より、作劇術の観点から時代や社会を分析する独自の評論活動を展開。これは21世紀に入り、政治、経済、歴史、思想、文化などの多角的な切り口を融合した、戦後日本、さらには近代日本の本質をめぐる体系的探求へと成熟する。
 主著に『平和主義は貧困への道』(KKベストセラーズ)、『右の売国、左の亡国 2020s ファイナルカット』(経営科学出版)、『僕たちは戦後史を知らない』(祥伝社)、『バラバラ殺人の文明論』(PHP研究所)、『夢見られた近代』(NTT出版)、『本格保守宣言』(新潮新書)など。共著に『対論「炎上」日本のメカニズム』(文春新書)、『国家のツジツマ』( VNC)、訳書に『[新訳]フランス革命の省察 「保守主義の父」かく語りき』( PHP研究所)、『コモン・センス 完全版』(同)がある。『[新訳]フランス革命の省察 「保守主義の父」かく語りき』は2020年12月、文庫版としてリニューアルされた(PHP文庫。解説=中野剛志氏)。
 2019年いらい、経営科学出版よりオンライン講座を配信。『痛快! 戦後ニッポンの正体』全3巻に続き、現在は『佐藤健志のニッポン崩壊の研究』全3巻が制作されている。

 

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  • 佐藤 健志
  • 2018.09.15