修身という言葉は、儒教の基本的な書物である「四書五経」の「四書」(『大学』『中庸』『論語』『孟子』)の一つ、『大学』の中の「修身斉家治国平天下」からきています。

 渡部昇一(わたなべしょういち)さんの『国民の修身』(産経新聞出版、二〇一二年)の解説によると、『大学』の言葉は、当時の支配階級の人達、大名のような立場の人達の心がけとして、天下を治めようとするなら、まず自分の国を、自分の国を治めるには、まず自分の家を。

 自分の家を斉えるには、まず自分自身が修養して立派な人格を作ることだというエッセンスを教えるものだったそうです。

 『大学』には「天子ヨリ庶人ニ至ルマデ、一いつニコレミナ修身(身を修める)ヲモツテ本トナス」とあり、天子であろうと庶民であろうと人間としての基礎は同じこと、それが修身というものであるということに感動して、一心不乱に勉強に励んだという逸話が数多く残されているほど、『大学』は広く普及した書物だったそうです。

 明治以前から、こういうことが教養だったという背景があったのです。

ママは愛国』より 明日は千葉麗子『修身のススメ』②です。

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