【脳梗塞の出版局長】半身不随から復活できるのか!? 歴史的酷暑とは無縁の快適リハビリ生活。とはいえ〝立って歩くこと〟が大困難の巻【真柄弘継】連載第4回
【新連載】脳梗塞で半身不随になった出版局長の「 社会復帰までの陽気なリハビリ日記」163日間〈第4回〉
◆6月24日のリハビリテーション病院への転院から69日目
◾️8月30日土曜日
ラウンジでの語らいタイムを終えたら、病室に戻って杖を使って部屋の中を往復を10回。
休み休み繰り返した。
途中、7時に新聞を読みに食堂へ行き、読み終えたらまた戻って歩く。
いままで持て余していた時間が、実践的な自主トレの時間となり、リハビリ開始までの時間がもっと欲しくなった。
午前中は手と足のリハビリ。
手は筋トレのレパートリーが少なく悩んでいたが、右腕を使っての筋トレとストレッチを覚えたので、明日の朝から早速始めることにした。
足のリハビリでは以前試して出来なかったマシンが出来るようになっていた。
しばらくはリハビリ内で操作など覚え、再来週から自主トレに組み込む予定だ。
午後は指をメルツを使って開いたり握ったり。
食事のときに出るおしぼりを右手の人差し指と親指で摘まんでビニール袋から引っ張り出す練習をしている。
摘まんで引っ張り出すことは出来るのだが、それを離すことが出来ないのだ。
この動作の練習にメルツを使っている。
メルツでは掴んで離すが出来るようになっており、自分の指だけで出来る日も遠くはないんじゃないか。なんて呑気に考えている。
最後の足のリハビリで、二つの装具を比較。
トレーニングコースをそれぞれ2周して比較。
二つ目の装具は1周半でクローヌスが出て終了。
それでも連続では最長距離となり、疲労感もさほど感じることなく終えることができた。
部屋での歩きの練習も早速効果が出ているのか、確実に体力はついてきているのを実感。
マシンも2回の自主トレをやり終え、部屋での歩きの練習と、リハビリの歩きの距離とで本日も身体を鍛えることができた。
◾️8月31日日曜日
週1回の休息日。
朝の自主トレとリハビリ以外はのんびりと競馬の予想や観戦で終える。
朝一番の中京第1レース、7番人気の単複と3頭へ馬連三連複を総額1000円で購入。
7番人気の馬がグングン伸びてきて、
「そのまま!そのまま!」
と叫ぶもゴール直前で交わされ2着。
複勝、馬連、三連複が当たり5300円が戻ってきた!
最終的には3000円の軍資金が6260円になった。
8月の競馬の収支は万馬券もあったから、プラスで終えたのではなかろうか。
明日からは9月になる。
6月24日のリハビリテーション病院への転院から69日目。
入院期限の150日はまだ半分以上残っている。
まだまだ回復具合が進むのは間違いない。
次なる段階に進んでいこう。
文:真柄弘継
(第5回「【脳梗塞の出版局長】病院では転倒に一番気をつけている。
もし転倒したらインシデントレポートだ!」につづく…)
◆著者プロフィール 真柄弘継(まがら・ひろつぐ) 某有名中堅出版社 出版局長 1966年丙午(ひのえうま)の1月26日生まれ。1988年(昭和63年)に昭和最後の新卒として出版社に勤める。以来、5つの出版社で販売、販売促進、編集、製作、広告の職務に従事して現在に至る。出版一筋37年。業界の集まりでは様々な問題提起を行っている。中でも書店問題では、町の本屋さんを守るため雑誌やネットなどのメディアで、いかにして紙の本の読者を増やすのか発信している。 2025年6月8日に脳梗塞を発症して半身不随の寝たきりとなる。急性期病院16日間、回復期病院147日間、過酷なリハビリと自主トレーニング(103キロの体重が73キロに減量)で歩けるまで回復する。入院期間の163日間はセラピスト、介護士、看護師、入院患者たちとの交流を日記に書き留めてきた。 自分自身が身体障害者となったことで、年間196万人の脳卒中患者たちや、その家族に向けてリハビリテーション病院の存在意義とリハビリの重要性を日記に書き記す。 また「転ばぬ先の杖」として、健康に過ごしている人たちへも、予防の大切さといざ脳卒中を発症した際の対処法を、リアルなリハビリの現場から当事者として警鐘を鳴らしている。
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「日本は、国論分裂のままにいたずらに時間を食い、国家意志の決定と表明のタイミングの悪さや宣伝下手が災いし、結果的には世界トップ級の経済的貢献をし、汗も流したにもかかわらず、名誉を失うこととなった。
納税者としては政治の要領の悪さがもどかしく悔しいかぎりである。
私は「国力」というものの要件は経済力」、「軍事力」、そして「政治力」だと考えるが、これらの全てを備えた国家は、現在どこにも存在しない。
(中略)
そして日本では、疑いもなく政治力」がこれからのテーマである。
「日本の政治に足りないものはなんだろう?」情報収集力? 国会の合議能力? 内閣の利害調整能力? 首相のメディア・アピール能力? 国民の権利を保証するマトモな選挙? 国民の参政意識やそれを育む教育制度?
課題は随分ありそうだが、改革の糸口を探る上で、アメリカの政治システムはかなり参考になりそうだ。アメリカの政治にも問題は山とあるが、こと民主主義のプロセスについては、我々が謙虚に学ぶべき点が多いと思っている。
(中略)
本書では、行政府であるホワイトハウスにスポットを当てて同じテーマを追及した。「世界一強い男」が作られていく課程である大統領選挙の様子を描写することによって、大統領になりたい男や大統領になれた男たちの人間としての顔やフッーの国民が寄ってたかって国家の頂点に押し上げていく様をお伝えできるものになったと思う。 I hope you enjoy my book.」
(「はじめに」より抜粋)
◉大前研一氏、推薦!!
「アメリカの大統領は単に米国の最高権力者であるばかりか、世界を支配する帝王となった。本書は、連邦議会立法調査官としてアメリカ政治の現場に接してきた高市さんが、その実態をわかりやすく解説している。」

ALL ABOUT THE U.S. PRESIDENTIAL POWER
How much do you know about the worlds’s most powerful person―the President of the United States of America? This is the way how he wins the Presidential election, and how he rules the White House, his mother country, and the World.



<著者略歴>
高市早苗(たかいち・さなえ)
1961年生まれ、奈良県出身。神戸大学経営学部卒業後、財団法人松下政経塾政治コース5年を修了。87年〜89年の間、パット•シュローダー連邦下院議員のもとで連邦議会立法調査官として働く。帰国後、亜細亜大学・日本経済短期大学専任教員に就任。テレビキャスター、政治評論家としても活躍。93年、第40回衆議院議員総選挙に奈良県全県区から無所属で出馬し、初当選。96年に自由民主党に入党。2006年、第1次安倍内閣で初入閣を果たす。12年、自由民主党政務調査会長に女性として初めて就任。その後、自民党政権下で総務大臣、経済安全保障大臣を経験。2025年10月4日、自民党総裁選立候補3度目にして第29代自由民主党総裁になる。本書は1992年刊行『アメリカ大統領の権力のすべて』を新装重版したものである。
✴︎KKベストセラーズ「日本の総理大臣は語る」シリーズ✴︎


