【脳梗塞の出版局長】半身不随から復活できるのか!? 歴史的酷暑とは無縁の快適リハビリ生活。とはいえ〝立って歩くこと〟が大困難の巻【真柄弘継】連載第4回
【新連載】脳梗塞で半身不随になった出版局長の「 社会復帰までの陽気なリハビリ日記」163日間〈第4回〉

◆目が飛び出るほど痛いリハビリがこれだ!
◾️8月26日火曜日
今日も朝の自主トレを終えるとエンジンがかかり、リハビリに向けて体勢が整った。
スケジュールは午前中だけで、腕、足、足の三つ。
腕は掌を上にむけるためのストレッチ。
これが目が飛び出るほど痛く、リハビリを始めてこんなに辛いことはなかった。
腕を捻られてる間、呼吸をするのが精一杯で、普段の軽口どころではなかった。
いつ終わるのか、そればかり考えていた。
しかし終わると腕の筋肉が伸びたのか、不思議と痛さは消えている。
掌も上を向いて開いてるじゃありませんか!
嬉しい気持ちと、精魂尽き果てた気分とでヘロヘロであった。
足のリハビリは今回もバランスから始まった。
これも不思議と手摺を掴まなくてもふらつくこともない。
セラピストさんから腰回りの筋肉に力がつきましたねと褒められた。
そのまま装具無しで杖を使って歩く。
これも先週は出来なかった足のつき方が良くなっている。
三つ目の足の時間はトレーニングルームを3周しても息が上がらない。
どうやら少しづつではあるが体力も向上しているようだ。
自主トレでマシンの時間を増やした。
身体は疲れているが、昨日もそうだが肉体疲労で寝つきが良い。
腹の具合も一昨日から軟便から普通に治っており、この調子が続くことを願うばかりである。
◾️8月27日水曜日
今日は次なる自立3(フロア内を杖で移動)に向けてのチェックが始まった。
チェック項目を三人(看護師・介護士・セラピスト)に確認してもらうのだ。
この自立チェックを受けて合格したら、病院の点灯時間6時~消灯22時の間は部屋の中をトイレに行ったりパソコンの置いてある机への移動に車椅子を使わなくてもよくなるのだ。
ここで病室についてご説明しよう。
病室は特室(税込11000円)の個室を筆頭に、個室A(税込7700円)、個室B(税込5500円)、個室C(税込4400円)、二人部屋(税込3300円)、そして部屋代不要の四人部屋となる。
特室と個室Bにはトイレ(特室には風呂も)がついているが、他は共同トイレとなる。
共同トイレは左麻痺用と右麻痺用がある。
無理を言って個室Bにしてもらったが、下痢になり何度もトイレへ行った身としては、専用トイレのあることの大切さがわかった。
個室Bはベッドと机、椅子、棚が二つ、ソファ、丸テーブル、洗面台とトイレで、広目のワンルームといったところ。
室内もトイレも車椅子で移動ができるようになっている。
杖だと部屋の中は小回りが多いので、逆に難しい。
それでも部屋で杖を使って歩くことは、トレーニングルーム以外の歩行訓練となるのだ。
この自立3に向けてのチェックと合わせて、装具のオーダーメイドを申し込んだ。
装具は歩く距離が延びた時に足首の動きをサポートするのと、疲れなどからくる痙攣を防ぐ効果がある。
トレーニングルームで装具無しで歩くと、足のつき方で筋の緊張が高まり痙攣を起こし歩けなくなることがある。
クローヌス[注]という名称だが、必要以上に力が入ると筋肉に痙攣が起こるのだ。
[注] クローヌス クローヌスとは、自分の意思とは関係なく筋肉が反復的に収縮と弛緩を繰り返す異常な運動現象のことです。通常であれば、腕や足などの筋肉は意識的にコントロールできますが、病気やケガにより脳や脊髄などの中枢神経系に障害が起きるとコントロールが難しくなります。
装具はそれを防いでくれる。
無駄な力で変な筋肉が痙攣しないことで、本来の筋肉を鍛えることができる。
オーダーメイドで10万円ほどするが、社会保険3割負担分以外は手続きをして戻ってくる。
実質3万円となる。
この装具が出来て、歩きのチェックが合格すれば、フロアを杖で歩く(自立3)ことが許されるのだ。
自立2までくるのに1ヶ月半ほどを要したが、来月半ばまでには自立3となりたい。
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納税者としては政治の要領の悪さがもどかしく悔しいかぎりである。
私は「国力」というものの要件は経済力」、「軍事力」、そして「政治力」だと考えるが、これらの全てを備えた国家は、現在どこにも存在しない。
(中略)
そして日本では、疑いもなく政治力」がこれからのテーマである。
「日本の政治に足りないものはなんだろう?」情報収集力? 国会の合議能力? 内閣の利害調整能力? 首相のメディア・アピール能力? 国民の権利を保証するマトモな選挙? 国民の参政意識やそれを育む教育制度?
課題は随分ありそうだが、改革の糸口を探る上で、アメリカの政治システムはかなり参考になりそうだ。アメリカの政治にも問題は山とあるが、こと民主主義のプロセスについては、我々が謙虚に学ぶべき点が多いと思っている。
(中略)
本書では、行政府であるホワイトハウスにスポットを当てて同じテーマを追及した。「世界一強い男」が作られていく課程である大統領選挙の様子を描写することによって、大統領になりたい男や大統領になれた男たちの人間としての顔やフッーの国民が寄ってたかって国家の頂点に押し上げていく様をお伝えできるものになったと思う。 I hope you enjoy my book.」
(「はじめに」より抜粋)
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ALL ABOUT THE U.S. PRESIDENTIAL POWER
How much do you know about the worlds’s most powerful person―the President of the United States of America? This is the way how he wins the Presidential election, and how he rules the White House, his mother country, and the World.



<著者略歴>
高市早苗(たかいち・さなえ)
1961年生まれ、奈良県出身。神戸大学経営学部卒業後、財団法人松下政経塾政治コース5年を修了。87年〜89年の間、パット•シュローダー連邦下院議員のもとで連邦議会立法調査官として働く。帰国後、亜細亜大学・日本経済短期大学専任教員に就任。テレビキャスター、政治評論家としても活躍。93年、第40回衆議院議員総選挙に奈良県全県区から無所属で出馬し、初当選。96年に自由民主党に入党。2006年、第1次安倍内閣で初入閣を果たす。12年、自由民主党政務調査会長に女性として初めて就任。その後、自民党政権下で総務大臣、経済安全保障大臣を経験。2025年10月4日、自民党総裁選立候補3度目にして第29代自由民主党総裁になる。本書は1992年刊行『アメリカ大統領の権力のすべて』を新装重版したものである。
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