【脳梗塞の出版局長】半身不随から復活できるのか!? 歴史的酷暑とは無縁の快適リハビリ生活。とはいえ〝立って歩くこと〟が大困難の巻【真柄弘継】連載第4回
【新連載】脳梗塞で半身不随になった出版局長の「 社会復帰までの陽気なリハビリ日記」163日間〈第4回〉

◆連日の下痢や疲労困憊で夜勤の看護師さんに弱音を吐く
◾️8月18日月曜日
身体を休めた結果、昨日の午前10時から便意も軟便も治まった。
しばらく出なかったオナラが復活。
放屁が出来る安心感に身を委ねる。
足の疲労具合は自分では判断できず、今日のリハビリで確認をするしかない。
昨夜は早く眠るつもりでベッドで横たわっていた。
夜勤の看護師さんが見回りにきた時に、下痢や疲労困憊について話す。
毎日のルーティンも大切だけど休息はもっと大切と言われてしまった。
焦っていないつもりが、いつの間にか焦っていたのだ。
話すことで気持ちが楽になった。
19時にトイレで小用を足し20時頃までうだうだ。
いつの間にか寝ていた。
4時には起床して着替え。
朝の自主トレが終わると、負荷は減らしても汗はいつも通りグッショリ。
着替えを済ませて濡れた衣服一式を洗濯籠に放りこみに車椅子でパタパタ移動。
すぐに部屋に引き返してから、スマホを持ってラウンジへ。
ラウンジとは大部屋の患者さんが面会者と話す場所。
他の患者さん(私のような)たちがスマホの電波を求めてきたりする場所でもある。
Wi-Fi事情は超絶悪い。部屋での電波が安定せずに困り果てた人は、ラウンジを利用している。
私は7月8日以降、毎日欠かさずにラウンジへ行っている。
ラウンジでは早起きのメンバーと世間話で会話のリハビリを。
初めてラウンジに来た時、S原さんとS田さんが語らっていた。
私は二人が退院するまで、毎日語らっていたのであった。
先にS原さん、次にS田さんが退院して一人になった日。
今度は入院した日が同じだったK宮さんが現れ、以降は今日まで語らっている。
K宮さんは9月2日に退院とのこと。
喜ばしいことだが、少しだけ寂しく感じるのは否めない。
6時を回るとラウンジから食堂に移動。
8時の朝食まで自室と食堂を行ったり来たり。
7時に届く朝刊に目を通したり、この日記を書いたり。
リハビリのスケジュールは日によって全然違う。
今日は朝イチの8時45分から1時間。
早めに朝食を終えて歯磨き髭剃り、そして快便を済ませて備える。
今日のスケジュールは午前中二つ、足と手。
午後二つ、足と足。
昨日の疲労も抜け、足も軽くなっている。
しかし一日休息で運動量をセーブしたことが影響していないか一抹の不安を覚える。
最初は足、所謂、理学療法士のセラピストさんが寄り添ってくれてトレーニングルームを歩く。
ちなみに今回のセラピストさんはメイン担当のO本さん。
ストレッチは重要だ。
しっかりと解(ほぐ)してもらわないと筋肉に疲労が溜まり筋緊張が高まってしまう。
ちょっとしたことで脚が痙攣を起こしてしまうのだ。
足の次に手。今日はこちらのメイン担当は作業療法士のA塚さん。
指を開いたり閉じたりを機械の力を借りて行う。
リハビリの時間は40分でも機械の装着やらで実質20分くらい。
指の開いたり閉じたりを繰り返す。
12時に昼食となり15分ほどで終える。
ちなみに健康な時なら三口で終わる分量。
午後は最初に入浴。
いつもなら自主トレでトレーニングルームにあるマシンをするのだが、本日までは自粛。
午後の足のリハビリが二つ。
最初は初対面のセラピストさん。
身体の状態を確認してから、それに見合った運動を行う。
最後のリハビリは右足への負荷の高い片膝立ち。
10秒以上を目標に5回行う。
健康ならなんでもない動作も、今の身体にはとてもハードルが高い。
5回で息が上がってしまう。
その為、最後に入念なストレッチをしてもらい、本日のリハビリは終了。
18時の夕食を終えてから、電波の良いラウンジで動画や競馬中継を観て過ごすのが日課になっている。
スケジュールを確認したら、会社へ翌日のグーグルミーツでの打ち合わせ可能な時間をメール。
いくつか連絡をしたら部屋に戻る。
面会終了予告の放送を聞いてトイレを済ませて、シーパップを装着したら、あとは睡魔に身を任せるのであった。
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納税者としては政治の要領の悪さがもどかしく悔しいかぎりである。
私は「国力」というものの要件は経済力」、「軍事力」、そして「政治力」だと考えるが、これらの全てを備えた国家は、現在どこにも存在しない。
(中略)
そして日本では、疑いもなく政治力」がこれからのテーマである。
「日本の政治に足りないものはなんだろう?」情報収集力? 国会の合議能力? 内閣の利害調整能力? 首相のメディア・アピール能力? 国民の権利を保証するマトモな選挙? 国民の参政意識やそれを育む教育制度?
課題は随分ありそうだが、改革の糸口を探る上で、アメリカの政治システムはかなり参考になりそうだ。アメリカの政治にも問題は山とあるが、こと民主主義のプロセスについては、我々が謙虚に学ぶべき点が多いと思っている。
(中略)
本書では、行政府であるホワイトハウスにスポットを当てて同じテーマを追及した。「世界一強い男」が作られていく課程である大統領選挙の様子を描写することによって、大統領になりたい男や大統領になれた男たちの人間としての顔やフッーの国民が寄ってたかって国家の頂点に押し上げていく様をお伝えできるものになったと思う。 I hope you enjoy my book.」
(「はじめに」より抜粋)
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ALL ABOUT THE U.S. PRESIDENTIAL POWER
How much do you know about the worlds’s most powerful person―the President of the United States of America? This is the way how he wins the Presidential election, and how he rules the White House, his mother country, and the World.



<著者略歴>
高市早苗(たかいち・さなえ)
1961年生まれ、奈良県出身。神戸大学経営学部卒業後、財団法人松下政経塾政治コース5年を修了。87年〜89年の間、パット•シュローダー連邦下院議員のもとで連邦議会立法調査官として働く。帰国後、亜細亜大学・日本経済短期大学専任教員に就任。テレビキャスター、政治評論家としても活躍。93年、第40回衆議院議員総選挙に奈良県全県区から無所属で出馬し、初当選。96年に自由民主党に入党。2006年、第1次安倍内閣で初入閣を果たす。12年、自由民主党政務調査会長に女性として初めて就任。その後、自民党政権下で総務大臣、経済安全保障大臣を経験。2025年10月4日、自民党総裁選立候補3度目にして第29代自由民主党総裁になる。本書は1992年刊行『アメリカ大統領の権力のすべて』を新装重版したものである。
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