【脳梗塞の出版局長】半身不随から復活できるのか!?  歴史的酷暑とは無縁の快適リハビリ生活。とはいえ〝立って歩くこと〟が大困難の巻【真柄弘継】連載第4回 |BEST TiMES(ベストタイムズ)

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【脳梗塞の出版局長】半身不随から復活できるのか!?  歴史的酷暑とは無縁の快適リハビリ生活。とはいえ〝立って歩くこと〟が大困難の巻【真柄弘継】連載第4回

【新連載】脳梗塞で半身不随になった出版局長の「 社会復帰までの陽気なリハビリ日記」163日間〈第4回〉


「まさかオレが!? 脳梗塞に!」ある日突然人生が一変。衝撃の事態に見舞われ仕事現場も大混乱!現役出版局長が綴った「半身不随から社会復帰するまでのリアル奮闘日記」。連載配信前から出版界ですでに話題に!だって名物営業マンですから!

誰もが発症の可能性がである「脳卒中」。実際に経験したものでないと分からない〝過酷な現実と絶望〟。将来の不安を抱えながらも、立ち直るべくスタートした地獄のリハビリ生活を、持ち前の陽気さと前向きな性格でもって日々実直に書き留めていったのが、このユーモラスな実録体験記である

リハビリで復活するまでの様子だけでなく、共に過ごしたセラピストや介護士たちとの交流、社会が抱える医療制度の問題、著者自身の生い立ちや仕事への関わり方まで。 克明に記された出来事の数々は、もしやそれって「明日は我が身!?」との声も!?  笑いあり涙ありの怒涛のリハビリ日記を連載で公開していく。

第4回は「半身不随から復活できるのか!?  歴史的酷暑とは無縁のリハビリ生活。とはいえ〝立って歩くこと〟が大困難の巻」

出版局長の明日はどっちだ!?  50代働き盛りのオッサンは必読!


歩行訓練のイメージ(写真:PIXTA)

 

第4回

半身不随から復活できるのか!?  歴史的酷暑とは無縁のリハビリ生活。とはいえ〝立って歩くこと〟が大困難の巻

 

 

杖無しで歩くのはヨチヨチで数歩。直近の目標は車椅子からの卒業

 

◾️8月16日土曜日

フロア移動が出来る自立2になる。

早速トレーニングルームにあるマシンで新たな自主トレを始めた。
私のヤル気は空回りしがち。

リハビリの時に毎回マシンを10分していたから、いい気になって倍の20分にしたのである。

その結果、翌日は朝から疲れてしまい、本来のリハビリに影響してしまった。

本末転倒このうえない(泣)

さらに疲れは残った。

倦怠感で動けなくなった。

自覚はないけど、やはり焦っていたみたいだ。

なんだかんだオーバーワークになっていたようだ。

発症から一週間ほどでHCU(高度治療室)から一般病棟へ。

さらに17日間で急性期病院からリハビリテーション病院へ。

見守り期間は15日で終えて自立1[注]の移動の自由となる。

そこから約1ヶ月で自立2(フロア移動可)となる。

それで勝手に車椅子の卒業も8月24日(転院から2ヶ月)位を考えていた。

だからか無意識に焦り、そこから疲れがあちこちに出たみたいである。

自分の中で独りよがりなスケジュールが出来ていたのだ。

それが破綻しているにもかかわらず、勝手に一生懸命になり満足していた。

けれど、この事に早く気がつけて良かった。

すぐに切り替え、セラピストさんたちに相談してメリハリのある入院生活へ修正した。

翌日は日曜日。

これからは週一回、日曜日は朝の自主トレとリハビリ以外は、身体を休めようと決めたのだ。

 

[注] 
自立 
リハビリの自立度は、**FIM(機能的自立度評価法)や「障害高齢者の日常生活自立度」**など、いくつかの評価方法があります。 この日記では病院の中での評価基準を基にしています。 
自立1=車椅子で2階フロアは自由に移動できる。 
自立2=車椅子で病院の1階と5階のフロアを自由に移動できる。 
自立3=杖で2階フロアを自由に移動できる。 
自立4=杖で病院の1階と5階のフロアを自由に移動できる。 
自立5=杖無しで2階フロアを自由に移動できる。
 自立6=杖無しで病院の1階と5階のフロアを自由に移動できる。

 

 

◾️8月17日日曜日

リハビリテーション病院に転院して54日目。

発症してからは71日目となる。

一般的な回復期と言われるのは発症から3ヶ月。

リハビリでのトレーニングが始まってからの90日と捉える人もいる。

私も自分に都合よくカウントすることにしている。

そうすると回復期は残り40日ほどで、9月22日辺りが目安となる。

今現在の状態は足は杖を使って歩けるようになった。

距離は100メートルほど。

立ったり座ったりは自力で出来る。

杖無しで歩くのはヨチヨチで数歩。

歩幅は1センチ程度で、一人歩きを始めた赤ん坊よりヨチヨチである。

直近の目標は車椅子からの卒業。

そのためのチェック項目の中で最大の難関は、安定的に杖で歩けること。

今週はその為の筋トレと訓練に全力で取り組んでいる。

右手のほうはまだまだ時間が掛かりそうだ。

最初はピクとも動かなかったのが、右腕も上がるし、肘も曲がるし、掌(てのひら)を握ることは出来る。

けれど難しいのは、指を開いてパーをすること

これを出来るように、リハビリの時間はいまもっとも注力している。

リハビリが始まって毎日自主トレも欠かさず、そのせいか疲れは溜まっていたようだ。

腸がくたびれたのか、先週の水曜日から下痢が治らず。

お腹は痛くないのだが、便意が短い間隔でくる。便座に座ると軟便ばかり。
ひどい時は2時間おきにトイレへ行く

食事は三食残さず食べている。

けれど胃で消化しても大腸が水分を吸収しきらず、軟便となっているのだろう。
まずは、通常の快食、快眠、快便に戻したい。

ここで大腸のためにリハビリを休む訳にはいかない。

多少自主トレをセーブしつつ、リハビリはしっかりと取り組んでいくしかない。

リハビリは午前中二つ目が終わってから昼ご飯までベッドで横たわり休息。

午後一つ目のリハビリも部屋でストレッチだけ。

3時半までベッドで休息。

最後のリハビリでは、少し歩いてから疲れ具合をみてもらう。

緊張が高まった筋肉を解(ほぐ)してもらい、負荷の少ない運動で整えてもらった。

お陰で、かなり身体が楽になった。

今夜は早く就寝して、明日の朝までゆっくりと休もうと思う。

 

競馬は中京記念が当たり、万馬券を久しぶりに手中に納めた。

安田記念で得た11万円は減ってはいるものの、まだまだ馬券は買える。

地方競馬の軍資金2万円は底をついた。

中央競馬の軍資金は万馬券のお陰で少し回復した。

次のページ連日の下痢や疲労困憊で夜勤の看護師さんに弱音を吐く

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高市早苗著『アメリカ大統領の権力のすべて』

 

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民主主義国家の政治をいかに動かし統治すべきか?

◎トランプ大統領と渡り合う対米外交術の極意とは?

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「日本は、国論分裂のままにいたずらに時間を食い、国家意志の決定と表明のタイミングの悪さや宣伝下手が災いし、結果的には世界トップ級の経済的貢献をし、汗も流したにもかかわらず、名誉を失うこととなった。

 納税者としては政治の要領の悪さがもどかしく悔しいかぎりである。

 私は「国力」というものの要件は経済力」、「軍事力」、そして「政治力」だと考えるが、これらの全てを備えた国家は、現在どこにも存在しない。

 (中略)

 そして日本では、疑いもなく政治力」がこれからのテーマである。

 「日本の政治に足りないものはなんだろう?」情報収集力? 国会の合議能力? 内閣の利害調整能力?  首相のメディア・アピール能力?  国民の権利を保証するマトモな選挙?  国民の参政意識やそれを育む教育制度?

 課題は随分ありそうだが、改革の糸口を探る上で、アメリカの政治システムはかなり参考になりそうだ。アメリカの政治にも問題は山とあるが、こと民主主義のプロセスについては、我々が謙虚に学ぶべき点が多いと思っている。

 (中略)

 本書では、行政府であるホワイトハウスにスポットを当てて同じテーマを追及した。「世界一強い男」が作られていく課程である大統領選挙の様子を描写することによって、大統領になりたい男や大統領になれた男たちの人間としての顔やフッーの国民が寄ってたかって国家の頂点に押し上げていく様をお伝えできるものになったと思う。 I hope you enjoy my book.」

(「はじめに」より抜粋)

 

◉大前研一氏、推薦!!

 「アメリカの大統領は単に米国の最高権力者であるばかりか、世界を支配する帝王となった。本書は、連邦議会立法調査官としてアメリカ政治の現場に接してきた高市さんが、その実態をわかりやすく解説している。」

 

ALL ABOUT THE U.S. PRESIDENTIAL POWER

How much do you know about the worlds’s most powerful person―the President of the United States of America? This is the way how he wins the Presidential election, and how he rules the White House, his mother country, and the World.

<著者略歴>

高市早苗(たかいち・さなえ)

1961年生まれ、奈良県出身。神戸大学経営学部卒業後、財団法人松下政経塾政治コース5年を修了。87年〜89年の間、パット•シュローダー連邦下院議員のもとで連邦議会立法調査官として働く。帰国後、亜細亜大学・日本経済短期大学専任教員に就任。テレビキャスター、政治評論家としても活躍。93年、第40回衆議院議員総選挙奈良県全県区から無所属で出馬し、初当選。96年に自由民主党に入党。2006年第1次安倍内閣で初入閣を果たす。12年、自由民主党政務調査会長女性として初めて就任。その後、自民党政権下で総務大臣、経済安全保障大臣を経験。2025年10月4日、自民党総裁選立候補3度目にして第29代自由民主党総裁になる。本書は1992年刊行『アメリカ大統領の権力のすべて』を新装重版したものである。

 

 

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真柄弘継

まがら ひろつぐ

現役出版局長

1966年丙午(ひのえうま)126日生まれ。

1988年(昭和63)に昭和最後の新卒として出版社に勤める。

以来、5つの出版社で販売、販売促進、編集、製作、広告の職務に従事して現在に至る。

出版一筋37年。業界の集まりでは様々な問題提起を行っている。

中でも書店問題では、町の本屋さんを守るため雑誌やネットなどのメディアで、いかにして紙の本の読者を増やすのか発信している。

 

2025年68日に脳梗塞を発症して半身不随の寝たきりとなる。

急性期病院16日間、回復期病院147日間、過酷なリハビリと自主トレーニング(103キロの体重が73キロに減量)で歩けるまで回復する。

入院期間の163日間はセラピスト、介護士、看護師、入院患者たちとの交流を日記に書き留めてきた。

自分自身が身体障害者となったことで、年間196万人の脳卒中患者たちや、その家族に向けてリハビリテーション病院の存在意義とリハビリの重要性を日記に書き記す。

また「転ばぬ先の杖」として、健康に過ごしている人たちへも、予防の大切さといざ脳卒中を発症した際の対処法を、リアルなリハビリの現場から当事者として警鐘を鳴らしている。

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