中国が尖閣奪還計画でかなり具体的に考えている作戦の一つ、漁民を使った奇襲作戦があろうと思われる。

 表向き漁民の行動となると、自衛隊の出動は、むしろ解放軍海軍が堂々と介入する口実になるかもしれない。となると海上保安庁が尖閣防衛最前線を担うことになるのだが、装備はこのままで守りきれるのか、法制上に海上保安庁の任務遂行を阻む問題はないか、詳細に検証する必要はあるだろう。中国の海上警察局の船は、事実上フリゲート艦なのだから、海上保安庁の巡視船も自衛隊の護衛艦を塗り替えて利用するぐらいのことをやるべきなのかもしれない。

※話題の書『赤い帝国・中国が滅びる日』本文一部抜粋。

 

 

著者略歴

福島香織(ふくしま・かおり)

1967年、奈良県生まれ。大阪大学文学部卒業後、産経新聞社大阪本社に入社。1998年上海・復旦大学に1年間語学留学。2001年に香港支局長、2002年春より2008年秋まで中国総局特派員として北京に駐在。2009年11月末に退社後、フリー記者として取材、執筆を開始する。テーマは「中国という国の内幕の解剖」。社会、文化、政治、経済など多角的な取材を通じて〝近くて遠い国の大国〟との付き合い方を考える。日経ビジネスオンラインで中国新聞趣聞~チャイナ・ゴシップス、月刊「Hanada」誌上で「現代中国残酷物語」を連載している。TBSラジオ「荒川強啓 デイ・キャッチ!」水曜ニュースクリップにレギュラー出演中。著書に『潜入ルポ!中国の女』、『中国「反日デモ」の深層』、『現代中国悪女列伝』、『本当は日本が大好きな中国人』、『権力闘争がわかれば中国がわかる』など。最新刊『赤い帝国・中国が滅びる日』(KKベストセラーズ)が発売即重版、好評発売中。