頭が良くなる睡眠は何時間?死亡率が高くなる睡眠時間は?<br /> |BEST TiMES(ベストタイムズ)

BEST TiMES(ベストタイムズ) | KKベストセラーズ

頭が良くなる睡眠は何時間?死亡率が高くなる睡眠時間は?

専門医•日比野佐和子と林田康隆氏が語る目の新常識<13>

2週間から効果を発揮する「視力回復 動物カード」眼トレで、話題を集めるアンチエイジングの専門医•日比野佐和子医師と眼科専門医•林田康隆医師。『1日1分、2週間 眼トレ』(KKベストセラーズ)発刊記念コラム「目の新常識」を紹介します。

元気を回復するための睡眠のコツ

 

 現代生活で酷使され続けている目に休息を与え、元気を回復するには、たっぷり眠るのが一番! とは限りません。もちろん睡眠不足は脳にも体にも、もちろん目にも悪影響があり、蓄積すれば重大な障害を引き起こすことも知られています。

 

 それと「寝る子は育つ」のことわざにある通り、成長期の子どもはたっぷり睡眠を取ることが、さまざまな発達を促します。平均睡眠時間が9〜10時間の子どもの方が、平均5〜6時間の子どもに比べ、脳のなかで記憶や学習を司る「海馬」の体積が大きいという研究データもあるほど。神経の伝達能力や心の発達、それに子どもに多い仮性近視の予防にとっても、睡眠時間は大切です。特にテレビやゲーム、スマホなどの接触時間が長い現代っ子は、長めの睡眠時間と早寝早起き習慣が必要だといえるでしょう。

7.5時間以上睡眠を取っている人は死亡率が高い

 一方、大人は1日に6・5~7・5時間がもっとも長寿で、それ以上の睡眠時間を取っている人の方が約30%も死亡率が高い、という大規模調査の結果があります。また長時間眠っても視力が上がる(維持される)とは限らないことがわかっています。

 年齢にかかわらず重要なのは、睡眠の質と時間帯です。寝る直前にスマホやパソコン、テレビなどの画面からブルーライトを浴びたり、神経を高ぶらせるカフェインを過剰に摂取したり、熱いシャワーで体温を上昇させたりすると、睡眠の質は低下します。

 そして、できることならば、疲労回復と新陳代謝を助ける成長ホルモンがもっとも多く出る22時頃までにはベッドに入ってほしいところです。

 そして、お昼寝も長く眠ると深い眠り(ノンレム睡眠)に入ってしまい、体内時計が狂ったり、睡眠と覚醒のバランスが崩れたり、夜寝つきが悪くなったりするので、最適なのは5〜20分、長くても30分以内にしておきましょう。

 

   『1日1分、2週間眼トレ 〜日比野&林田式〜』      (KKベストセラーズ)

 

KEYWORDS:

オススメ記事