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法人税減少でアベノミクス失速が確定。
安倍晋三は何を思うのか? 安倍批判の急先鋒・
作家適菜収が振り返る安倍の虚偽発言とは…

作家・哲学者の適菜収が「安倍政権の無能と欺瞞」を討つ批判の毒矢

踊る阿呆に支持する阿呆。

 

理想の国家像について 二〇一三年七月二六日 シンガポールの講演での安倍晋三発言

「シンガポールに追いつき、

できれば追い越したい。

真剣に、そう思っています。」

 

 二〇一三年七月二六日、シンガポールで安倍は講演。

「必要なのは、規制の大胆な改革です。TPP交渉のような、外部からの触媒です。国境を越え、経済圏をまたいだ、ダイナミックな、『競争』と『協調』による、新しい付加価値の創造です。そしてそれには、既得権益に立ち向かう、強い政治力を必要とします」などと発言。

「シンガポールに追いつき、できれば追い越したい。真剣に、そう思っています」と続けた。

 私はシンガポールに二〇回くらい行っている。ここ最近は異常な土地バブルが発生し、古いビルは次々と壊され、新しいビルになっていく。ピカピカだけれど面白くない。

 どこも同じようなレストランが入り、スターバックスやマクドナルドが入り、お馴染みのブランドが入る。金太郎飴のような街。

 なぜ、長い歴史を持つ日本がシンガポールのような人工国家、独裁国家を目指す必要があるのか?

 安倍の発言は、シンガポールに対するリップサービスではない。日本に外資を呼び込み、主婦を労働力として駆り立て、シンガポールのような移民国家、複合民族国家にするという明確な意思表示である。

 なお、アメリカの調査会社ギャラップが二〇一二年に発表した日常生活の「幸福度」調査で、シンガポールは一四八カ国中、最下位だった。

 さらに……、

次のページ「私の第三の矢は日本経済の悪魔を倒す。」

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