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習近平夫妻による現代版文化大革命なのか?
中国芸能界を舞台にした権力闘争の正体。

中国専門ジャーナリスト福島香織が語る「チャイナリスク2017 衝撃の真実」

 これに対し劉雲山、劉奇葆は習近平の個人崇拝キャンペーンに乗ると見せかけて、過剰に習近平を礼賛することで、習近平の独裁イメージを文革の生々しい記憶とセットで国民に印象づける「褒め殺し」作戦に出ている、と分析している。

 とにかく日本人には想像できないような複雑で高度な権力闘争の背景がありそうなのだが、一つ言えることは、党内にも大衆の間にも〝アンチ習近平派〞がけっして少なくない、ということである。そして、それが中国の社会不安定化を招きそうなのだ。

※新刊『赤い帝国・中国が滅びる日』重版出来記念。本文記事一部公開。

 

著者略歴

福島香織(ふくしま・かおり)

1967年、奈良県生まれ。大阪大学文学部卒業後、産経新聞社大阪本社に入社。1998年上海・復旦大学に1年間語学留学。2001年に香港支局長、2002年春より2008年秋まで中国総局特派員として北京に駐在。2009年11月末に退社後、フリー記者として取材、執筆を開始する。テーマは「中国という国の内幕の解剖」。社会、文化、政治、経済など多角的な取材を通じて〝近くて遠い国の大国〟との付き合い方を考える。日経ビジネスオンラインで中国新聞趣聞~チャイナ・ゴシップス、月刊「Hanada」誌上で「現代中国残酷物語」を連載している。TBSラジオ「荒川強啓 デイ・キャッチ!」水曜ニュースクリップにレギュラー出演中。著書に『潜入ルポ!中国の女』、『中国「反日デモ」の深層』、『現代中国悪女列伝』、『本当は日本が大好きな中国人』、『権力闘争がわかれば中国がわかる』など。最新刊『赤い帝国・中国が滅びる日』(KKベストセラーズ)が発売即重版、好評発売中。

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  • 2016.10.26