「食べては吐く、ってパターンか!」<br />瘦せ姫と性風俗との相性は良くない? |BEST TiMES(ベストタイムズ)

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「食べては吐く、ってパターンか!」
瘦せ姫と性風俗との相性は良くない?

摂食障害になった女性たちとの30年余りの交流の軌跡が話題の書に!

 たとえば、21世紀に入った頃から、キャバクラ嬢が人気の仕事になってきました。男性への接待を主目的としながらも、綺麗なドレスを着て、華やかに化粧し、ちやほやもされることで、お姫さま気分を味わえるところが魅力なのでしょう。子供の頃、アイドルやアニメで姫的なものに憧れた人にとっては、その延長線上にある自己実現のひとつなのかもしれません。

キャバ嬢のバイブルともいわれる雑誌『小悪魔アゲハ』(2016年6月号)。看板モデルの愛沢えみりは164センチ39 キロ、太ももは43センチだ。

 

 瘦せ姫にもそういう憧れを持ち続ける人は多い印象です。また、性風俗産業では人とのつながりも得られたりします。あるいは、あえて性的な現場に飛び込むことで何かを飛び越えることを目指す気持ちも秘められているのでは、と感じたりもします。

 そういえば、BMIがひとケタという体型でありながら、夜の仕事をしたがっている瘦せ姫がいました。体重は標準の半分もない状態ですから、面接を受けても、「もっと太ってから来てほしい、と言われました。あと10キロ以上増やさなきゃいけないみたい」

 ということになります。拒食歴も長く、すでに20代後半にさしかかっていて、太れば夢に近づけることを理解しながらも「今の自分には〝瘦せ〟しか残されていないから、それにしがみついてしまっている」と、あきらめ気味に語っていました。

 しかし、彼女は体重を増やすことに成功。BMI14くらいの、キャバ嬢などならぎりぎりありえる体型になって、夜の店で働き始めます。仕事をすることにより、新たなストレスも生まれたものの、指名客がついたりすることで、自信や生きがいも感じられるようになっていったようです。

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エフ=宝泉薫

エフ ほうせんかおる

1964年生まれ。主に芸能・音楽、ダイエット・メンタルヘルスについて執筆。1995年に『ドキュメント摂食障害―明日の私を見つめて』(時事通信社・加藤秀樹名義)を出版。2007年からSNSでの執筆も開始し、現在、ブログ『痩せ姫の光と影』(http://ameblo.jp/fuji507/)などを更新中。2016年に『瘦せ姫 生きづらさの果てに』を出版し、話題となる。

 

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