稀代の冒険譚の中、彼女が
次に「戦う」相手とはーー?

 

——さて、駆け足で振り返ってきた広瀬すずの冒険ですが、ずっと「こうなりたい自分。でもうまくいかない」って、悩んでる印象があります。ある意味、広瀬すずの最初の記憶。「なんで自分は歩けないんだ?」から、一貫してますね。

 

広瀬 そうかもしれないです(笑)。

 

——冒険は楽しいですか?

 

広瀬 楽しいです。しんどくはないです。でも、楽しいんですけど、「絶対に負けたくない」って思っちゃいます。他人にも、自分にも。かるたとか、バイオリンとか、サッカーとか。こないだはチアダンスもやったんですけど(注※1)、作品のために覚えることって、すごく難しいんです。でも完璧主義っていうのもあって、「ここで終わらせる自分が許せない」って思っちゃう。もっと言えば、感情的なシーンの前に「これから泣く」って思うと、「え? これから泣こうって準備してんじゃん!」って、腹が立つんです。

 

——え? なんで? 別にいいでしょ。

 

広瀬 「その場のセリフと空間があれば、その役になってるんだったら涙はあふれるでしょ?」って、自分の中で考えがあって。……だから、そうなれる力のある人は、尊敬しますし、羨ましいです。普通に嫉妬し、刺激的ですけど、やっぱり悔しいから。……もっと〝力〟が欲しい……。

 

——……力! 本当に「強くなりたい!」…孫悟空風に言うなら「もっと強ぇヤツと戦いてぇぞ!」って思うんですね。では、最後の質問。主人公・広瀬すずは、次に何と戦いたいですか?

 

広瀬 わからないです。でも、どんな相手が来ても、絶対に立っていようって思います。お芝居の世界って、未知すぎて、何があるのかわからないんです。わかるのは、自分が立っている場所だけだなって思うので。だから倒れないでいたい。

 

——主人公の戦いは、まだ続くんですね。

 

広瀬 そうですね(笑)。もっと、何があるのかを知りたいから。

 

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