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出雲大社本殿の高さは48メートルだった!? 法隆寺五重塔の耐震技術はスカイツリーに応用された!? 日本の歴史建築は想像以上にすごかった

志村史夫・著『「ハイテク」な歴史建築』が9月8日(木)に発売開始!

出雲大社、法隆寺、薬師寺、東大寺、東寺、厳島神社……
現代に優る超技術が詰め込まれた歴史的建造物の数々!

 

 私たちが観光先などで何気なく目にする、有名な歴史的建造物。それらには、現代の建築技術をもってしても及ばない、知られざる先人たちの知恵と技術が注ぎ込まれていることをご存じでしょうか。

例えば……
◎出雲大社には高さ48メートルもの巨大本殿があった
◎法隆寺五重塔の耐震技術は、東京スカイツリーに応用されている
◎東寺の五重塔は、雷で焼けることはあっても地震で倒れることはない
◎厳島神社の本殿内陣は、海上にありながら決して水没することがない  etc……

 ほかにも、日本の歴史建築にはまだまだ隠された魅力がたくさんあります。そんな日本が誇る名建築を、工学博士である志村史夫氏が取材。理系学者ならではの知見と視点で、その構造の巧みさ、自然に対する強さ、そして美しさの秘密の迫ります。

 ベスト新書新刊『「ハイテク」な歴史建築』は、9月8日(木)より全国書店にて発売開始です。

<目次>
第1章 日本の歴史的木造建築の特徴
石の文明と木の文明/木を適材適所に/木の寿命と強さ/木造建築と鉄筋コンクリート建築/古代の大工道具/木材の加工/古代鉄と現代鉄/古代瓦と現代瓦
第2章 巨木文化の縄文時代・弥生時代
縄文文化の豊かさ/大規模集落だった三内丸山遺跡/専門家が驚いた大型掘立柱構造物/縄文人の建築技術/「神話の国」出雲に見つけた「史実」/古代から「特別」だった出雲大社/巨大豪壮な出雲大社本殿/巨大神殿建造のハイテク/なぜ巨大神殿か
第3章 仏教伝来の飛鳥時代
仏教文化の導入/日本最古の瓦を持つ元興寺/法隆寺は「世界最古の木造建築物」?/美しい仏塔/唯一の木造十三重塔/高さ一〇〇メートルを超える巨大仏塔/倒れない五重塔/五重塔の柔構造/五重塔の心柱/建築基準法に従った、再建四天王寺五重塔
第4章 仏教興隆の奈良時代
創建当時の遺構、薬師寺東塔/東塔と形の違う西塔/瓦職人のこだわり/薬師寺再建論争――職人vs.学者/高田好胤師の思い出/もっと大きかった東大寺大仏殿/売却されかけた? 興福寺
第5章 宮廷文化の平安時代
日本最高の木塔、東寺五重塔/善通寺の登れる五重塔/水没しない厳島神社
第6章 禅宗影響下の鎌倉・室町時代
最先端の建築様式だった、禅宗様/最古の禅宗様建築、安楽寺八角三重塔/二つの様式を折衷した厳島神社五重塔/信長と摠見寺三重塔/金閣寺で見つかった北山大塔の手がかり
第7章 創意工夫の江戸時代
偉大な発明――桟瓦/宙吊り心柱/螺旋を描く会津さざえ堂/日本三奇橋/錦帯橋の美しさの秘密/錦帯橋の波乱万丈の歴史/錦帯橋の技術と伝統

 

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志村 史夫

しむら ふみお

1948年東京生まれ。名古屋大学工学博士(応用物理)、静岡理工科大学教授、ノースカロライナ州立大学併任教授、応用物理学会フェロー、日本文藝家協会会員。日本とアメリカで長らく半導体結晶などの研究に従事したが、現在は古代文明、自然哲学、基礎物理学、生物機能などに興味を拡げている。

主な著書に『「ハイテク」な歴史建築』(KKベストセラーズ)、『古代日本の超技術』『古代世界の超技術』『いやでも物理が面白くなる』(講談社ブルーバックス)、『スマホ中毒症』(講談社+α新書)、『アインシュタイン丸かじり』(新潮新書)、『漱石と寅彦』(牧野出版)などがある。

 


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  • 志村 史夫
  • 2016.09.09