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あとかたもない史跡 本願寺VS信長!

鈴木輝一郎 戦国武将の史跡を巡る 第13回

岐阜在中の歴史作家・鈴木輝一郎がゆるりとめぐる、戦国武将の史跡。

つい見落としてしまいがちな渋い史跡の数々を自らの足で訪ね、

一つ一つねぶるように味わい倒すルポルタージュ・ブログシリーズ開幕!

 

本願寺VS信長!熾烈な戦いも、いまは昔……

伊勢長嶋ぐらい戦国の気配の残っていない史跡も珍しいかな?

とにかく、地形そのものがないんだから。

まあ、あらためて書くまでもなく、伊勢長嶋は一向宗(浄土真宗)と織田信長との交戦の主戦場のひとつです。

合戦の詳細は長くなるので、拙著『本願寺顕如』をお読みください。

とにかく、地図をみればわかるとおり。

 

 

このあたりは木曽川と長良川と揖斐川が一緒に流れ込んで、

いわば、「巨大な流れる湖」で、

「浅瀬を堤防でかこんで無数の島のようにしている地域」

だったわけですね。

だから、このあたりは水には困らない。

治水は大変ですが、屈指の稲作地帯でもある。

信長がなかなか攻めきれなかった理由もそこ。

もっとも、河川の氾濫があまりにもすごいので、江戸時代にはいって幕命により、薩摩藩の手によって木曽川・長良川・揖斐川(いびがわ)の三川に分流されました。

「なんで薩摩藩が伊勢長島の治水工事をせにゃならんのか」

なんて疑問にこたえだすと話が長くなるので、

杉本苑子『孤愁の岸』を参考にしてください。

面白いですよ。

木曽川・長良川・揖斐川がほとんど堤防一本を隔てて結集している場所があります。

そこは、「木曽三川公園センター(きそさんせんこうえん)」

と名付けられて高さ65mの展望台がある。

登るときには展望料金600円。

JAF割引だと480円なので、JAFの会員証を忘れずに。

写真は川下に向かって写したもの。

右から、揖斐川・長良川・木曽川の順。

 

 

伊勢長嶋一向一揆の精神的支柱となった願證寺は、何度目かの治水工事のときに長良川の流域にあたってしまったので、現在は桑名市又木町に移転しました。

 

 

立派なお寺で、駐車場も十分ありますが、道が細い。

ヴィッツでぎりぎりだったので注意。

でも、なかなかこのあたりは雰囲気のあるところなので、おすすめ。

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鈴木 輝一郎

すずき きいちろう

作家

1960年岐阜県生まれ。小説家。歴史小説『浅井長政正伝』『戦国の凰 お市の方』など著書多数。2008年には著作が50冊に達した。

日本推理作家協会・日本文藝家協会・日本冒険作家クラブ会員。


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