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注目の女子7人制ラグビーを徹底解剖

リオ五輪展望【女子ラグビー】

世界を切り裂く山口真理恵選手に注目

 日本のエースは、トライゲッターの山口真理恵。横浜市の小学校2年の時にタグラグビーを始め、高校時代は女子社会人チーム「フェニックス」に参加する傍ら、他校の男子ラグビー部に出向いて練習し、卒業後はオーストラリアに留学して本場の州代表チームにも選ばれた経歴を持つ。50m6秒6のスピードを誇るスプリンターだ。同じ横浜の小学校からの同級生、鈴木彩香とのホットラインでトライを量産したい。

 日本が誇るスピードスター。 山口真理恵選手。

 山口や鈴木のような、こども時代からラグビーを経験してきた選手たちとともにサクラセブンズを支えるのが、他競技からの転向組だ。キャプテンの中村知春は、大学4年でバスケットボール部を引退してからラグビーに転向。「バスケットではファイブファウルで退場させられることが多かったんです」と苦笑するから、実はコンタクトスポーツが性に合っていたのかもしれない。同様に、バックアップの竹内亜弥は京都大まではバレーボール選手で、就職で上京してからラグビーを始めた。ちなみに中村主将は電通に、竹内は新潮社に勤務するが、リオ五輪まではラグビーに集中するために休職中だ。

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大友 信彦

おおとも のぶひこ

1962年5月7日、宮城県気仙沼市生まれ。気仙沼高から早大を経て1985年からスポーツライター。『東京中日スポーツ』『Number』『ラグビーマガジン』『WEBマガジン RUGBY JAPAN 365』などに執筆。著書に『奇跡のラグビーマン村田亙』(双葉社、2005年)、『オールブラックスが強い理由』(東邦出版、2011年)、『エディー・ジョーンズの監督学』(同、2012年)、『不動の魂』(実業之日本社、2014年)など。


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