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大企業OLからNFLレッドスキンズの
チアリーダーになった美女が語る若者論‼︎

VOL.04:SNSでコミュニケーションの目的は世界共通。「共感」を生み、広く「シェア」すること!

 お疲れさまです。連載4回目は、先日カレンダー撮影をしてきましたので、その写真をひと足早く皆さまにお見せいたします。チアリーダーは、何より体を動かしますので、トレーニングが日課です。私もだんだんマッチョな感じになってきたかもしれません(笑)

 さて、今回はU-31の日本の若者=「つくし世代」と、アメリカの若者と、そのライフスタイルの違いはありますが、実は「共通」している要素もかなりあると思ったことをお話ししたいと思います。それはコミュニケーションの手段としての「SNS(=Social Network Service)」についてです。

カレンダー撮影を行ったコスタリカで同期のチームメイトと撮った写真です。

つくし世代のコミュニケーションの特徴

 藤本耕平さんは著書の中で、いまの若者はコミュニケーションは「広く、深く、軽く」と述べられておりましたが、Facebook, Twitter, InstagramなどのSNSが普及してきて、コミュニケーションが一段と広がりをみせている点に私自身も共感を覚えております。チアリーダーにとってもSNSは欠かせないツールの一つだからです。

 日本にいた時に在籍していた、「IBM Big Blue Cheerleaders」でも私が入部して2年目からSNSのFacebook、Twitterなどを使用し始めました。それまではホームページにブログのような形でイベント参加や試合の後にメンバーが持ち回りでブログのような感じで感想を書いていたのですが、SNSを使い始めてから、イベント参加や練習風景、告知したいことをタイムリーにたくさんの人に気軽に「シェア」することができるようになりました。

 例えば、ハロウィン前の試合では、「試合終わりにメンバーからのプレゼントがありますよ」と告知したり、“Big Blue Day”と称して「青いものを次の試合で身に着けてきてください」と簡単に呼びかけることができたりして、その呼びかけがシェアされ、「拡散」されていくことを実感できました。

 実際に会場に青いTシャツや青いタオルを持ったお客さんがたくさん来てくださるのですから、喜びもひとしおでした。 

現在所属している「Washington Redskins Cheerleaders」でもSNSは日本のチーム以上に使われています。タイムリーに動画や写真を発信することはもちろん、“Through Back Thursday(TBT):振り返りの木曜日”や“Fitness Friday:フィットネスの金曜日”のように曜日ごとに「テーマ」に沿って尚且つメンバーが写っている写真を掲載します。

 SNS活用は日本より一歩も二歩も先を行っている感じです。SnapchatやPeriscopeも使っています。私自身は、SnapchatやPeriscopeはあまり使ったことがないので、「つくし世代」からは置いてきぼりをくっているかもしれません。「つくし世代」にもいろいろなレベルがありそうですね(笑)

 こういったように、イベントごとや企業、チームにとっての告知媒体としてSNSは大きな効力を発揮していますし、今やなくてはならない存在だと認識しています。ただ、これらのSNSの影響から、どう周りに見られているかを優先に物事を進める「つくし世代」は、藤本さんもおっしゃっているように、少し本音を出しにくい、本音で生きることが難しい世代なのかなと思いました。共感を得ながらその枠の中で自分の個性も出していく、この矛盾。私を含めたこの「つくし世代」はちょっぴり大変な時代を生きているのかもしれないです。

 コミュニケーションに対し「広さ」を求めると同時に「深さ」や「軽さ」を矛盾しながら共存させているような「大変さ」と言っていいでしょう。

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