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蛭子能収「しつけたつもりはないんですけど、お金のことにはけっこううるさい」

蛭子能収さん30日毎日連載 Q18.これは成功したという子供へのしつけ、教育などはありますか?

「感情を揺さぶる30問30答。」第五回は、蛭子能収さん! 漫画家・タレント・俳優(6月には主演映画も公開)として活躍を続ける蛭子さん。自由奔放な発言に隠された、仕事や家庭に対するこだわり、哲学を聞いていきます。
Q18.これは成功したという子供へのしつけ、教育などはありますか?

「非暴力主義」なところは受け継いでるんじゃないかな

 

 たぶんしつけとか教育という考えになるのが遅かったんですよね。もともと最初はね、子供は全くいらないと思っていたんですよ。奥さんとただふたりだけで、ずーっと過ごすだけで楽しいから。
   子供はちょっと邪魔だなと思うぐらいだったんですけど。できてみると大変です。けど、10歳過ぎると楽しくなりますね。それくらいから教育をちょっと意識はしたかな。でも基本的には奥さんに任せっぱなしだった気がするんですけど。

   とにかく人に危害を加えるような人間にはなってない、というぐらいですかね。自分の「非暴力主義」なところは受け継いでるんじゃないかな。皆そんな気の強いタイプではないですからね。皆おっとりしている。
   ただ、そういう非暴力主義なところが自分と似てるから、息子が中学生になった時にイジメにあったりしてないかは心配でしたね。俺のイジメられやすいDNAを受け継いでいやしないかと。それに親がテレビに出たりしているわけですから。子育ては女房にまるっきり任せっぱなしでしたけど、そこだけは父親としても心配でしたね。

    あと、しつけたつもりはないんですけど、お金のことにはけっこううるさいですね(笑)。そこは似ているかも。家族が集まってのお金の計算とかは細かく刻んで「これはパパが出すんじゃない?」とか言ってきますからね。
   そういうところは似ています。漫画だけでは食っていけない頃は、ちり紙交換とかいろんなバイトもしてましたしね。
   とにかく生活費を稼がなきゃいけないと。ギャンブルもやってるし、お金お金言ってるイメージが子供にも埋め込まれたのかもしれないですね(笑)。

明日の第十九回の質問は『家族の存在をどんな風に考えていますか?』です。

 

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蛭子 能収

えびす よしかず

1947年10月21日生まれ。長崎県出身。漫画家、俳優、タレント。



長崎商業高校卒業後、看板店、ちりがみ交換、ダスキン配達などの職業を経て33歳で漫画家に。



主な著作に『ひとりぼっちを笑うな』『蛭子の論語』(角川新書)『蛭子能収のゆるゆる人生相談』(光文社)『ヘタウマな愛』(新潮文庫)などがある。



主演映画『任侠野郎』は2016年6月4日より全国順次公開。“4月よりニュース番『AbemaPrime』木曜レギュラーとしてスポーツコーナーを担当。


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