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有名な京都太秦、地名の由来は、渡来人?聖徳太子??

筑波大名誉教授、谷川彰英先生の大ヒットの『地名の由来』シリーズ、京都編から「太秦」の項をご紹介いたします!

筑波大学、谷川彰英名誉教授が実際に現地に赴き、地名の来歴や由来を推理するヒットシリーズ、『地名の由来を歩く』京都編から「太秦」の項をご紹介いたします!

 京都に「太秦」という地名があります。

 普通はなかなか読めない、いわゆる難読地名のはずですが、広隆寺などの古刹があることで知られていますし、女性に人気の嵯峨野に行く途中であることもあって、多くの人々は「うず(づ)まさ」と読むことだけは知っているのではないでしょうか。

 太秦は京都市の北西部に位置し、京都駅からはJRの嵯峨野線(山陰線)で「太秦駅」を降りるのもいいし、小さな電車ですが京福嵐山線を利用し「太秦広隆寺駅」で降りるのもいいです。「太秦広隆寺駅」で降りると、目の前は広隆寺があります。

秦氏ゆかりの地:秦氏にゆかりの深い、太秦周辺をぶらりと散歩してみよう。主な見所は京福電鉄嵐山線沿いにある。蚕ノ社駅から蚕の社へ。そこからゆっくり広隆寺に向かう。広隆寺の後、時間があれば近くの映画村に足を延ばしてみるのもおもしろい。そのあとは秦氏の墓といわれている蛇塚へ。秦氏の歴史に触れられる約3時間のコース。

 広隆寺の特徴は、平安京ができる以前からこの地に建てられていたことです。聖徳太子の時代というから、平安遷都をさかのぼること、二〇〇年近くにもなります。

 広隆寺沿革によれば、広隆寺は、推古天皇一一年(六〇三)に建立された山城最古の寺院であり、四天王寺、法隆寺と共に聖徳太子建立の日本七大寺の一つであります。この寺の名称は、古くは蜂岡寺といい、また秦寺、秦公寺、葛野寺、太秦寺などといわれたのですが、今日では一般に広隆寺と呼ばれています。

 この地に渡来人の秦氏が住むようになって、その秦氏と聖徳太子は主従関係を結ぶことになりました。当寺の秦氏の中心人物・秦河勝(はたのかわかつ)のもとに太子から贈られた仏像が広隆寺の弥勒菩薩半跏思惟(みろくぼさつはんかしい)像ではないかといわれています。

 弥勒菩薩は法隆寺の夢殿に安置されていますが、弥勒菩薩とほぼ同じ形態をしており、朝鮮半島の影響によるものです。韓国ソウル市の博物館には、その原型となった弥勒菩薩が安置されていますが、見るからに同じです。

 

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谷川 彰英

たにかわ あきひで

筑波大名誉教授

1945年長野県生まれ。ノンフィクション作家。東京教育大学(現・筑波大学)、同大学院博士課程修了。柳田国男研究で博士(教育学)の学位を取得。筑波大学教授、理事・副学長を歴任するも、退職と同時にノンフィクション作家に転身し、第二の人生を歩む。筑波大学名誉教授。日本地名研究所所長。主な作品に、『京都 地名の由来を歩く』シリーズ(ベスト新書)(他に、江戸・東京、奈良、名古屋、信州編)、 『大阪「駅名」の謎』シリーズ(祥伝社黄金文庫)(他に、京都奈良、東京編)『戦国武将はなぜ その「地名」をつけたのか?』 (朝日新書)などがある。



 



 


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