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厚労省発表の労働相談件数は約25万件!
パワハラ相談件数は過去最多で4人に1人
「会社に頼った人生を送らないための方法」

中川淳一郎が指南。「会社に頼らずに稼げる方法を教えよう」

 あまりにも暇なので、海外にも行ってみました。フィリピン、台湾、タイの3ケ国です。台湾には、好きだった台湾人の女性が住んでいたのですが、彼女に連絡したら勤務している日系の銀行に17時に来て、と言われました。そうしたら「私は残業があるので、先輩社員と一緒に先に行っておいて」と言うではありませんか。そこに出てきたのが、駐在員の日本人男性・Pさんです。

「紹介するね。私の彼氏、Pさん。今度結婚するの」って言われ、思わずズッコケました。そのままXさんオススメの庶民的な居酒屋へ行き、羊の焼いたヤツを食べたりしながら2人でしこたま酒を飲みました。

 彼女がやってきたのは20時ぐらい。スターバックスでコーヒーを飲んでいる時でした。そこから3人で23時ぐらいまで飲み、翌日は彼女がもう一人の運転できる友人女性とともに1日中台北市内を案内してくれたのでした。あぁ、楽しかった。でも、完全に失恋してしまったのでした。

 日本に帰ったら相変わらずのコンビニ弁当+カップラーメン→本→筋トレ→シャワー→テレビ→ビール→ハンバーガー→テレビ→寝る、という生活に戻り、ザ・怠惰な27歳~28歳の人生を送ったものです。

 どうですか? こんな生活イヤでしょう?

——いや、聞いててけっこう羨うらやましくなってしまいました(笑)。

 ちょっとちょっと! それはヤバいですよ。何がヤバいかといえば、無職って成長しないんですよ。あなたはリストラされないための能力を養いたいと考えているんですよね。そんな時に無職というのは決定的にマズい。

——何がマズいのですか? 案外自分を見つめ直す良い時間になるような気もするのですが……。

 分かりました。今、会社でやっていることを教えてください。出社してから退社するまでです。

——会社に行きます。私はメーカーで広報を担当しているので、まずは我が社のこと、そして業界のことが書かれた新聞記事のコピーを全部読みます。そこから、様々なメディアからの取材依頼に対応します。当然取材を受けるからには、社内の詳しい人にお願いをすることになります。その人と一度会って取材の方向性などを決めていきます。午後は広報として、取材に立ち会います。そこで私自身も案外専門分野のことを詳しく聞けてしまったりするのですが。あとは、プレスリリースを書くために社内で取材をしたり、資料を取り寄せたりしますね。上司に原稿を見せて、直しを受けます。夜は記者さんと飲みに行くこともけっこう多いです。

 あぁ、いいじゃないですか。それってすべてにわたってあなたが成長している実感を得られませんか?

——確かにそうですが、自分の会社と業界に詳しくなるだけのような気もして……。

 いや、「広報」という専門ジャンルには強くなっているので、それはそれで成長しています。リストラをされるにしても、広報部門の担当者を募集している会社は多いですし、PR会社に転職するという手もある。私の会社時代の先輩は、とある自治体の広報をフリーランスとして受けていましたよ。月のうち2週間だけをその自治体で過ごし、それで月給20万円をもらっていると言ってました。ご本人は結婚をしていますし、もうそこまでバリバリ働きたくないというので、この働き方は理想的だそうです。

 あなたが朝から夜までやっていることというのは、先ほど私が申した「無職の生活」よりも圧倒的に成長していませんか?

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