衛藤 もちろん、頑張ることは一緒なんですけど…アンダーから選抜に入って、そこから選抜でもずっと3列目だったので、「前に行きたい」っていう気持ちがないわけではなかったんですけど、何かずっとどのポジションでも頑張ろうってなってたところに、フロントに立たせていただくことになって…「一回フロントに立ったから、じゃあ次はセンターだね」っていうふうにファンの方たちにもすごく期待していただいたんですが…。それはすごくうれしかったんですけど、私自身は、そうではなくて、今まで一番前に行けるように頑張ってきたけど、いざ前になって、「じゃあ次はどこを頑張るの?」ってなったときに、センターを目指すことじゃなくて、今まで通りなことを頑張ることの難しさっていうか、そこを目指したいって思ったんです。シンプルでいて一番難しい部分だけど、変わらないこと…何か特別なことをするわけじゃなくて、今までと変わらないことを続ける難しさをやろうっていう。それが私にとって「決心のきっかけ」だったのかもしれないですね。

 

『それぞれの椅子』は一本のライブのようなアルバム

 

ーー『きっかけ』とは対照的に、もうひとつの選抜曲である『太陽に口説かれて』はラテン調というか、これまでの乃木坂46にはなかったタイプの楽曲だと思います。でも、衛藤さんのお話を訊くと、タイプは違えどこの曲も『きっかけ』と同じように、ライブで育っていく曲なのかなって。

衛藤 うん、そう思います。昔、初めて『ガールズルール』ができたときは、ファンのみなさんからは「乃木坂っぽくない」っていう意見を聞いたこともあって…。でも、いざライブを重ねていって、今では『ガールズルール』はもう乃木坂46のライブの鉄板曲になっているんですよね。すごく盛り上がるし、ファンのみなさんもすごくテンションの上がる曲。だから、そういうふうに、最初は「乃木坂っぽくない」っていう意見があるかもしれないけど、これからいいアクセントになる曲に育っていけたらいいなって思いますね。

ーーさて、衛藤さんが参加している曲では、他にも、白石麻衣さん、高山一実さん、橋本奈々未さん、松村沙友理さんと、お姉さんメンバーで組んだユニット曲『空気感』があります。この曲を初めて聴いたときはどうでしたか?

衛藤 『空気感』っていうタイトルだから、めちゃめちゃテンションの高い曲ではないんだろうなとは思ったんですけど、実際にはわりとふわふわした曲というか…女子っぽい雰囲気が出たらいいなって思うような、かわいらしい曲でしたね。歌詞も結構女子にあるあるな話だったりとかするから…女の子のファンの方には共感してもらえる曲なんじゃないかなって思うし。乃木坂46の女子っぽい空気感がそのまま出たらいいなって思う曲調ですね。

ーー歌詞の中には、「2年付き合っていても新しい発見がある」っていうフレーズがあるんですけど、乃木坂46メンバーの中でもそういう発見ってあったりするものでしょうか?

衛藤 新しい発見…というか、知れば知るほどみんないろんな一面があるなっていうことはありますね。5年いるとみんなだいたい「この子はこういう子だな」っていうのはわかってくるんですけど、そんな中でもみんな成長していっていますし、変化がそれぞれあるので…。例えば、最初中学1、2年生で入ったメンバー…(星野)みなみや(齋藤)飛鳥、(和田)まあやたちが、もう高校3年生とかで…。昔だと「メンバーがいないと不安~」とか言っていた彼女たちが、みんなそれぞれソロ仕事が増えてきて、一人の現場とかでバリバリ頑張ってるのを見ると、「ひとりのタレントとして頑張ってるんだな」っていうのが、何か…感慨深いですよね。そういうの、やっぱり歳が離れてるメンバーの方が思うんですよ。年長メンバーは最初からある程度しっかりして入ってきてるので、そういう発見というか、成長期というか…なんだか親目線になってしまいますね(笑)。うん、そういう姿を見ると、自分も頑張らなきゃいけないんだなって思います。

ーー先程『ハウス!』についてもお聴きしたんですが、衛藤さんの参加曲では、『そんなバカな…』も今回初めてアルバムに収録されています。これも乃木坂の中では、結構コミカルな方に入りますね。

衛藤 何かとストーリー性のある曲ですしね…あと、乃木坂46の曲って男の子の一人称で「僕」っていう曲が多いんですよ。でも『そんなバカな…』は、女子の気持ちだし、そういう面では、自分も歌ってて楽しいし、振り付けもかわいいし、PVもすごくかわいい。『ハウス!』と一緒で、ライブでもっとファンのみなさんに観ていただきたい曲ですね。

ーーそして、ライブの定番曲である『乃木坂の詩』がついに、2ndアルバムにして初めて収録されております。

衛藤 えっ?前回、入ってなかったんですか?

ーー意外なことに。どうですか?今回のアルバムでも、ラストを締めくくる曲として入っている訳ですが…。

衛藤 やっぱり『乃木坂の詩』は、ライブで必ず最後にアンコールで歌う曲ですし、1stアルバムで「これが、ザ・乃木坂です!」っていう一枚を出して、2ndでは『太陽に口説かれて』とか生田(絵梨花)のソロ(『低体温のキス』)とか、冒険な曲も結構あって、ある意味で挑戦というか。でもそれは1stの曲が基盤にあるからできたと思うので、その最後に『乃木坂の詩』があるっていうのは、冒険もしてるけど、最後はやっぱこの曲で締めるっていう、乃木坂46らしさが詰まってるっていう…全編を通して、一本のライブのようなアルバムになっている。そういう印象ですね。

 

 

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