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こんなに弱くてゴメンナサイ…明石城(兵庫県明石市)の謎

“歴史芸人”長谷川ヨシテルが太鼓判を押す!?「最弱の城」

 現在は陸上競技場となっている郭跡には、こんな文言の案内板が立っていました。

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「山里郭」

一、山里郭は今の陸上競技場付近にあった

一、もとは樹林屋敷といわれ、城主の遊興所があった

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「遊興所(ゆうきょうじょ)」?

あ、あ、あ、あ、あ、遊び場じゃないですか!!!!

東側を防御で固めて、何で西側にお楽しみ所を造ってるのよ!

城主さん、西側でスリリングに遊興してる場合じゃないですって!

しかも、山里郭を突破したら、すぐに本丸にたどり着くではありませんか!

これでは、秀忠さんの悩みも深まるばかりです!

城下町造りをした武蔵さんも、

「たぶん、西から攻めてきますよ」って一言助言してあげれば良かったのに!

攻められる可能性が低い東側をガチガチに固めて、

攻められる可能性が高い西側を城主の遊び場としてしまった「明石城」!

まさしくあなたの母性本能をくすぐる『最弱の城』の1つなのです!

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長谷川 ヨシテル

はせがわ よしてる

歴史ナビゲーター、歴史作家。埼玉県熊谷市出身。熊谷高校、立教大学卒。漫才師としてデビュー、「芸人○○王(戦国時代編)」(MBS、2012年放送)で優勝するなどの活動を経て、歴史ナビゲーターとして、日本全国でイベントや講演会などに出演、芸人として培った経験を生かした、明るくわかりやすいトークで歴史の魅力を伝えている。テレビ・ラジオへの出演のみならず、歴史に関する番組・演劇の構成作家や、歴史ゲームのリサーチャーも務めるほか、講談社の「決戦! 小説大賞」の第1回と第2回で小説家として入選するなど、幅広く活動している。NHK大河ドラマ『真田丸』(2016年)の第3話に一般エキストラとして14秒ほど出演。また、金田哲(はんにゃ)、山本博(ロバート)、房野史典(ブロードキャスト!!)、いけや賢二(犬の心)、桐畑トール(ほたるゲンジ)とともに、歴史好き芸人ユニット「六文ジャー」を結成、歴史ライブやツアーを展開中。トレードマークは赤い兜(甲冑全体で20万円)。前立ては「長谷川」と彫られている(特注品で1万5千円)。著書に『ポンコツ武将列伝』(柏書房刊)『マンガで攻略! はじめての織田信長』(原作・重野なおき、金谷俊一郎との共著、白泉社刊)がある。雑誌『歴史人』の人気ウェブ連載をまとめた『あの方を斬ったの…それがしです ~日本史の実行犯~』が3月19日(月)配本!


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  • 長谷川 ヨシテル
  • 2018.03.20