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東京発の日帰り小旅行に横須賀の近代遺産めぐりはいかが?

締め切り間近!日米親善ベース歴史ツアーへ行こう

イベントのときは基地内の見学が可能

旧横須賀鎮守府庁会議所、横須賀海軍艦船部(現・米海軍横須賀基地司令部)

 さて、造船所は何度か改称されて明治36年(1903)には横須賀海軍工廠となった。船渠は第六号まで造られ、戦艦「山城」「陸奥」「比叡」、重巡「妙高」「高雄」、空母「飛龍」「翔鶴」などが建造された。昭和19年には当時世界最大の空母信濃を進水させている。ガントリークレーンで時折行われる進水式は、満艦飾で壮観な眺めだったという。

 太平洋戦争で大規模な空襲はなく、戦後は工廠施設の多くがアメリカ海軍に引き継がれ、アメリカ本土以外で唯一航空母艦が修理可能な基地となっている。

 徳川幕府、帝国海軍、そしてアメリカ軍。時代のなかで主を変えながらも常に海の防衛の要衝であり続ける軍都・横須賀。基地公開日や「日米親善ベース歴史ツアー」を利用すれば、基地内の歴史的建造物を見学することができる。
 また、旧海軍ゆかりの碑が並ぶヴェルニー公園内のヴェルニー記念館には、慶応二年から平成九年まで使用されたスチームハンマーが展示されている。

現在、6月19日開催の日米親善ベース歴史ツアーの参加者を募集している。普段観ることのできない日本の近代遺産を間近に見るチャンス。
横須賀市観光協会
http://yokosuka-kanko.com/pickup/2016/04/28.html
 

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飯田 則夫

いいだ のりお

昭和37(1962)年、茨城県生まれ。大学卒業後、システムエンジニア、編集プロダクション勤務などを経て、フリーランスライターとして独立。「予科練」など旧海軍航空隊が身近な環境で育ったことから、近代日本の足跡を知る歴史素材として、学生時代より旧軍史跡に興味を持ち、各地を探索してきた。

著書に『図説 日本の軍事遺跡』(ふくろうの本)、『TOKYO軍事遺跡』(交通新聞社)、『大日本帝国の戦争遺跡』(KKベストセラーズ)などがある。


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