森友問題の次は壺友問題 自民党の深い闇【適菜収】 |BEST TiMES(ベストタイムズ)

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森友問題の次は壺友問題 自民党の深い闇【適菜収】

【隔週連載】だから何度も言ったのに 第21回

■このままでは連中の思う壺

 

 2021年に香川で行われた統一教会関連団体による式典では、自民党の平井卓也が「主催者挨拶」で登壇。稲田朋美は、2010年に世界平和女性連合の「春のつどい」に参加。高市早苗は天宙平和連合の行事に祝電を送っていた。高村正彦は過去に統一教会の弁護士をしていた。

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 衆議院議長の細田博之は、統一教会の友好団体が主催した会合で「安倍総理にも私は始終、話をしておりますので、今日の盛会を、会の内容を安倍総理にさっそくご報告いたしたいと考えております」とスピーチ。

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 第一次安倍政権で首相秘書官を務めた井上義行は、統一教会の全面支援を受けていた。統一教会の集会では教団幹部が「井上先生はもうすでに信徒となりました」と紹介。井上は統一教会の「賛同会員」だった。

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 統一教会は下村文科大臣時代に「世界平和統一家庭連合」へ名称変更が認められている。なお、下村自身が代表を務める自民党支部は、教団の機関紙を発行する世界日報社から献金を受けていた。

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 二之湯智国家公安委員会委員長は、安倍が銃撃された件について、警察庁が設置した検証チームを奈良県警に派遣することを明らかにした。その国家公安委員長が統一教会とつながっていたというオチ。二之湯は、2018年に統一教会の関連団体が開催したイベントの実行委員長を務めていたことを認めた。統一教会の教義自体は「よく知らない」とのこと。二之湯は議員任期満了後も、民間閣僚として任務に就いている。二之湯は会見で「辞めろと言われない限り一生懸命取り組んでいきたい」と発言。なら言おう。「辞めろ」。

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 統一教会の被害者を救済してきた全国霊感商法対策弁護士連絡会の抗議文を安倍側が受け取り拒否していた。クズですね。

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 自民党とカルトのつながりは大昔から。1974年、福田赳夫は統一教会の晩餐会で「偉大なる指導者現る。その名は文鮮明」「今日は文先生から『お前らは神の子である』という激励を受けまして、少し何かえらくなったような感じもいたします」とスピーチ。

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 岸信介が文鮮明を「文尊師」と呼んでいたのもすごい話。週刊新潮によると、岸信介は1984年に当時の米大統領、ロナルド・レーガンに親書を送っていた。「文尊師は、現在、不当にも拘禁されています。貴殿のご協力を得て、私は是が非でも、できる限り早く、彼が不当な拘禁から解放されるよう、お願いしたいと思います」。当時、文鮮明はアメリカで脱税で連邦刑務所に収監されていた。

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 勝共連合が改憲の優先課題として掲げる、緊急事態条項の創設、家族条項の創設、9条への自衛隊明記は、自民党の改憲案と全く同じとの指摘も。安倍が改憲を急いだ理由も解明すべきである。

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 日本政府はカルトの広告塔を国葬にするらしい。疑惑の固まりみたいな人物を国葬って、全世界に向けてのなかなかのアピールだよね。国の恥として語り継がなければいけない存在なのに。このまま衰退していくのでしよう。日本は。

 

文:適菜収

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  • 目次

はじめに−−「B層」とは何か?

 

第一章 内田樹と『日本辺境論』

 

辺境と偏狭

プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神

B層グルメと某評論家

B層という言葉が出てきた経緯

なぜ日本はこんなことになってしまったのか

ルース・ベネディクトの『菊と刀』

安倍晋三の行動原理

学問のブレイクスルー

マイケル・ポランニーと暗黙知

百人一首を暗記する意味

「型」を知るということの贅沢

 

第二章 自立を拒絶する人たち

 

白井聡の『永続敗戦論』

終戦記念日という欺瞞

冗談は櫻井よしこさん

「サヨク」と「保守」の自己欺瞞

「主権の欲求不満」の解消

 

第三章 「正義」を笠に着る人たち

 

ウクライナ首都の名称変更は「正義」なのか?

「人間は見たいものしか見ない」

社会的リンチというB層の「正義」

人種問題における「正義」の暴走

「ルッキズム」批判は「正義」なのか?

言葉狩りは「正義」なのか?

若年層に選挙権を与えるのは「正義」なのか?

山本太郎と「正義感」について

 

第四章 陰謀論に走る人たち

 

「無知の知」と「無恥の恥」

不道徳としか言えない果物屋

「維新に殺される」

新型コロナは「バカ発見器」でもあった

ひっくり返って駄々をこねる老人たち

Yahoo!ニュースのコメント欄

知識はあるけど教養がないバカ

デマは言論の自由にあらず

社会の変化は元には戻らない

99%の人が知らない話

 

第五章 無責任な人たち

 

安倍の次は維新に騙されるB層

メディアの劣化が止まらない

大阪都構想のデマと事実隠蔽

総選挙で湧いてきたB層

 

第六章 恥知らずな人たち

 

飼い犬の遠吠え

安倍晋三の本質を映し出す一枚

ツッコミ待ち政治家だらけの国

日本の崩壊に気づいていないB層

日本最大の権力者は「改革バカ」

「ジューシー」発言は外部の拒絶

悪意なく嘘を重ねる人々

カルト化した自民党広報本部

百田尚樹の「歴史改ざんファンタジー」

日本人は悪に屈したネトウヨ用語を使い騒ぎ出した元首相

 

おわりに−−人間は過去を忘れ野蛮は繰り返される

 

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適菜 収

てきな おさむ

1975年山梨県生まれ。作家。ニーチェの代表作『アンチクリスト』を現代語にした『キリスト教は邪教です!』、『ゲーテの警告 日本を滅ぼす「B層」の正体』、『ニーチェの警鐘 日本を蝕む「B層」の害毒』、『ミシマの警告 保守を偽装するB層の害毒』、『小林秀雄の警告 近代はなぜ暴走したのか?」(以上、講談社+α新書)、呉智英との共著『愚民文明の暴走』(講談社)、中野剛志との共著『思想の免疫力 賢者はいかにして危機を乗り越えたか』、『遅読術』、『安倍でもわかる政治思想入門』、『日本をダメにした新B層の研究』(KKベストセラーズ)、『ニッポンを蝕む全体主義』『安倍晋三の正体』(祥伝社新書)など著書50冊以上。「適菜収のメールマガジン」も好評。https://foomii.com/00171

 

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