素朴な疑問。日本はどこまで堕ちていくんですかね?【適菜収】 |BEST TiMES(ベストタイムズ)

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素朴な疑問。日本はどこまで堕ちていくんですかね?【適菜収】

【隔週連載】だから何度も言ったのに 第15回

 自民党歴代総理、重鎮も、安倍の危険性を指摘してきた。

亀井静香「(安倍は)いまは夢の中にいる」「安倍が総理になって、真空地帯ができてしまった。小泉政権以来、竹中平蔵のような奴らと新自由主義に乗っかった役人が権力を取り囲んでしまった」

福田康夫「国家の破滅が近い」「各省庁の中堅以上の幹部は皆、官邸(の顔色)を見て仕事をしている」「(2014年に発足した内閣人事局に関して)政治家が人事をやってはいけない。安倍内閣最大の失敗だ」「官邸の言うことを聞こうと、忖度以上のことをしようとして、すり寄る人もいる」

古賀誠「安倍は愚かな坊ちゃん」「(安保法制について)とんでもない法制化が進められようとしている」「自民党の先生方、何か言ってくれよ。なぜ黙っているんだ」

小泉純一郎「安倍は嘘つき」「(原発の)地下水をコントロールすると言うんだけど、いまだにコントロールできない。やるやる、できるできるって言ってできない」「よくああいうこと言えるな」「どうかしてるよ。安全でもないのに。その発想がわからない」「よくもぬけぬけと」

野中広務「(安倍は)偏ったブレーンを集めている」「非常に誤った道を歩みつつある。内閣は自分たちの行動に高揚している」

村上正邦「安倍総理の一連の言動が政治不信、自民党不信の最大の原因であることを、まず自覚することが大切です」

山崎拓「(安倍は)『黙れ』『うるさい』『俺の言うことを聞け』『俺が正しいんだ』…、それだけだ。それは討論じゃない」「やじに対して自分もやじる。要するに、その程度だ。レベルが低過ぎる。そのレベルで日本の政治を任せているのは恐ろしいことだ」

 一番の問題は、こんなデタラメな人間を野放しにしている日本社会である。

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適菜 収

てきな おさむ

1975年山梨県生まれ。作家。ニーチェの代表作『アンチクリスト』を現代語にした『キリスト教は邪教です!』、『ゲーテの警告 日本を滅ぼす「B層」の正体』、『ニーチェの警鐘 日本を蝕む「B層」の害毒』、『ミシマの警告 保守を偽装するB層の害毒』、『小林秀雄の警告 近代はなぜ暴走したのか?」(以上、講談社+α新書)、呉智英との共著『愚民文明の暴走』(講談社)、中野剛志との共著『思想の免疫力 賢者はいかにして危機を乗り越えたか』、『遅読術』、『安倍でもわかる政治思想入門』、『日本をダメにした新B層の研究』(KKベストセラーズ)、『ニッポンを蝕む全体主義』『安倍晋三の正体』(祥伝社新書)など著書50冊以上。「適菜収のメールマガジン」も好評。https://foomii.com/00171

 

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