緊急提言 岸田政権もまん防開始に酒禁止! オミクロン株の性質と、政治とマスコミはコロナ禍の2年で何を学んだか【松野大介】 |BEST TiMES(ベストタイムズ)

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緊急提言 岸田政権もまん防開始に酒禁止! オミクロン株の性質と、政治とマスコミはコロナ禍の2年で何を学んだか【松野大介】


広島、沖縄、山口の3県にまん延防止措置が出されたことを受け、主にコロナ報道のあり方を批判してきた元芸人の作家・松野大介氏が、今年の日本のコロナ騒動は延々と続く理由を、独自の解説で寄稿した。


 

■オミクロンの性質

 

 欧米や南アフリカで変異株オミクロンの感染(陽性)者拡大から予測できたように、日本も感染拡大国ほどではないにせよ感染(陽性)者が増加してきた。

 だがもう未知のウイルスではないので、日本人は、

「生存のため弱毒して感染力を高めている」と考える人と、

テレビ報道に影響されて、感染(陽性)者の数のみで怯えている人との、

2層に割れているのではないか。

 WH0は「入院リスクはデルタ株に比べ低く、重症化リスクは低い可能性がある。(略)感染が急増する状況においてオミクロン株を『軽度』に分類ずへきではない」とした。

 

 「インフルエンザと比べて子どもが発症しない理由から見る新型コロナ“オミクロン変異株”感染防止対策」と題して12月にBEST TIMESに私は寄稿した(※出来れば読んでからのほうがこの後を理解しやすいです)

 その際の記事は、『新型コロナ騒動の正しい終わらせ方』(松田学共著/方丈社)など多数の著書がある井上正康大阪市立大学医学部名誉教授の著書の1つから引用させていただいた。

 今回は井上正康先生が1月2日の松田学ニュース解説(ニコニコ動画)に寄せられたコメントの1つを紹介します。

32ヶ所ものスパイク変異があるオミクロン株では、ACE2受容体経路での感染力が激減し、アミノペプチダーゼNなどの粘膜組織に感染するように変化している。このためACE2を介する重篤な血栓症のリスクが激減して、喉の粘膜組織などに感染するので、発症した場合でも軽い風邪の症状で終わり、重症化のリスクは激減する」

 新型コロナに高をくくってはいけないことは私も多くの日本人もわかっている上で、このような知識も頭に入れたいと思う。

 

■まん防開始の日本と、対策緩和の英国

 

 1日20万人の感染(陽性)者が出ている英国では、ジョンソン首相が「オミクロン株の病原性は他の変異株と比べて明らかに穏やかだ」と発言したと、テレビが報じた。

 さらには「新たな抑制策を導入する必要はない」として「水際対策の緩和」を決定。理由は他にも「(水際対策の)効果が限定的だから」と!

 人口の6千万人台の英国より倍の1億2千万人台が住む日本だと人口比では1日40万人の感染(陽性)者が出ることになる(検査数にも由来しますが)。

 日本は1日数千人の感染(陽性)者で重症者もほぼいない時期でまん防を3県に指示。予想では東京、大阪などの都市からまん防か緊急事態宣言が出されるだろう。さらにその3県は酒提供の禁止!

 まん防と酒禁止のネットニュースには批判コメントが多い。

 

《また始まったよ》

《その前に無症状者がどれくらいいるか報道した方がいいのでは?》

《結局0コロナにならない限り、変異株が広がる度に自粛、自粛って事を繰り返すのか》

《酒を飲もうが飲むまいが報告される感染者数は必ず増減を繰り返す》

《オミクロンは比較的軽症ならそれに見合った対策でいいのでは》

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松野 大介

まつの だいすけ

1964年神奈川県出身。85年に『ライオンのいただきます』でタレントデビュー。その後『夕やけニャンニャン』『ABブラザーズのオールナイトニッポン』等出演多数。95年に文學界新人賞候補になり、同年小説デビュー。著書に『芸人失格』(幻冬舎)『バスルーム』(KKベストセラーズ)『三谷幸喜 創作を語る』(共著/講談社)等多数。沖縄在住。作家、ラジオパーソナリティー、文章講座講師を務める。

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