大石あきこが目指す「普段の会話で政治のことが話せるようにする社会」を実現するための方法【篁五郎】 |BEST TiMES(ベストタイムズ)

BEST TiMES(ベストタイムズ) | KKベストセラーズ

大石あきこが目指す「普段の会話で政治のことが話せるようにする社会」を実現するための方法【篁五郎】

■政治に対するステレオタイプを壊したい

 

 今、政治に魅力がないと思います。かしこまって、あなた達ウソついているよねって議員ばかりですよね。自民党も公明党も立憲民主党も維新の会も違う人って感じ。議員になった瞬間に議員の顔になるというか。私は「なんなん自分ら?」と思うから、日常と地続きの政治みたいなものに造り替えるというのをやりたいですね。すごく難しいとは思いますけど、やれるとしたら、れいわだと考えています。

  NHK党(NHKと裁判してる党弁護士法72条違反で)ってあるじゃないですか? 私は全然いいとは思わないけど、小学生には大人気になりましたよね。一時期小学生が「NHK」と聞いたら「ぶっ壊ーす」と教室で言っちゃうくらい人気になった。だから「おもろい」ということには子どもが食いついたら大人も「何だろ」と興味を持つと思いますよ。それをやってしまった党首の立花さんは頭いいなと思います。

 私はNHK党には嫌悪感ありました。だけども彼らは既存の政党がやらないようなことをやって支持を得たわけですよね? その方法が正しいがどうかはわからないけど見習う点はあります。最初出てきたときは大人として嫌悪感が凄かった。無理無理無理。ある意味維新よりも無理って。でも見慣れたら見慣れてしまうし、大人が顔をしかめてしまうことをできちゃうのは凄いです。

 私が選挙に当選したら「議員になったのだから議員らしくしなさいよー」「口よくしなさいよー」という声がツイッターとかで味方からも上げるわけです。そんなのを聞くと「それなんなん?」と思っちゃう。だってその時点で生活から遠くなると思うんです。だから今ある政治のステレオタイプみたいなものをぶっ壊したい。今は政治というイメージがステレオタイプに捕らわれていて硬直化していると感じます。

 色々なアドバイスも最低限のことはやるけど、如何にもステレオタイプのものは政治を多くの人から縁遠くしているんじゃないのかと思うんです。だからステレオタイプとどれだけ上手く融合できるかが課題かもしれません。山本太郎は大きく崩したけど、まだまだ我慢していると思います。だって元々パンツ一丁で踊っていたような人間ですよ! 相当セーブしているじゃないかなあ。政治家なんだからってことでお笑いの要素は、ほんの少ししか入れずに真面目にやっているじゃないですか。ホントは馬鹿らしいことをたくさん言えると思うんです。でも彼は政治のステレオタイプを壊して新たに切り開いたんですよ。

 それでも支持者も含め、「こうでなくてはならない」「ちゃんとしなくてはならない」といった政治というものに対するステレオタイプというのはまだまだ根強いと思います。だからぶっ壊していかないとあかんと考えています。もちろんNHK党とは違うベクトルで(笑)。

 あんなやり方をしなくてももっと普通に政治を面白くできると思うんです。だから悪い意味で凝り固まった意識を壊すことも考えながらやっていきたいですね。人間くさい政治に。人間くさい国会に変えられたらと思います。

次のページ全体主義への道に抵抗する

KEYWORDS:

オススメ記事

篁五郎

たかむら ごろう

1973年神奈川県出身。小売業、販売業、サービス業と非正規で仕事を転々した後、フリーライターへ転身。西部邁の表現者塾ににて保守思想を学び、個人で勉強を続けている。現在、都内の医療法人と医療サイトをメインに芸能、スポーツ、プロレス、グルメ、マーケティングと雑多なジャンルで記事を執筆しつつ、鎌倉文学館館長・富岡幸一郎氏から文学者について話を聞く連載も手がけている。

この著者の記事一覧

RELATED BOOKS -関連書籍-

感染の令和: またはあらかじめ失われた日本へ
感染の令和: またはあらかじめ失われた日本へ
  • 佐藤健志
  • 2021.12.22
目からウロコが落ちる 奇跡の経済教室【基礎知識編】
目からウロコが落ちる 奇跡の経済教室【基礎知識編】
  • 剛志, 中野
  • 2019.04.22
思想の免疫力: 賢者はいかにして危機を乗り越えたか
思想の免疫力: 賢者はいかにして危機を乗り越えたか
  • 中野剛志
  • 2021.08.12