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Q.17 関根さんの息抜きは何ですか?

関根勤が語るゴルフの魅力とその楽しみ方とは…

  楽しそうですね。それでは、結果がストレスになることはないんですね。

全然ならないです。要するに、全部のショットがミスだったらストレスですよ。でも、時々いいショットがあるんです。それをみんなであれは良かったなーって。競馬と同じですよ。勝ったレースしか言わない。パチンコも、勝った時しか言わないんです(笑)。これは重要ですよ。

  それはポジティブな関根さんならではですね。みんな競いたくなっちゃうじゃないですか。

それはもう、自分が今日出したいスコアを頑張ればいいワケで、そんな必要もないですよね。ボクはね、ある時にふと気づいたんですよ。一緒に行ってる先輩の人が、すごいミスって腐ってたんです。その時に、その先輩に言ったんですよ。「先輩、そうやって落ち込んでますけど、考えてみて下さいよって。少なくとも、先輩はゴルフをやるだけの健康な体がある、ゴルフをやるだけの経済力がある、少なくとも僕ら3人の仲間がいますよね」って。「だから頑張りましょうよ」って言ったんですよ。そうしたら、そこから腐らないでやってくれて楽しく終われたんです。

  仲間も巻き込んでのエンジョイゴルフなんですね!

でもボクはそれを他人では言えたんだけど、自分が3パットで、短い距離なのに返しが入らなくて、イップス(精神的な原因などにより動作に支障をきたし思い通りのプレーができなくなる運動障害のこと)みたいになっちゃったんですよ。打つ度に曲がっちゃうんです。家帰ってから、「なんで3パットするのかな、なんでだろうな」って考え込んじゃったんですよね。その時、はっと気がづいたんですよ。先輩に言った言葉と同じような言葉を。「ゴルフをしているからだ」だったんですよ。

  え?

「ゴルフができるんだ、オレは!」と。健康で、経済力があって、ゴルフをする運動神経があって、少なくとも3人の友達がいて楽しくやってるから、3パットが発生するんだってね(笑)。友達もいない、お金もない、咳ばっかり出るとか、骨折してるとかね、それだったらパットもできない、ゴルフ自体ができないじゃないですか。その時に、「いいじゃないか、3パット大いに結構」と思ったんですよね。そうしたら、3パットが少なくなりました。今でも、たまにしますけどね(笑)。でもそんなもんね、プロみたいに毎日1時間、2時間パターの練習をして、寝る前に100回入るまで寝ないとかやってれば、外した時に「うわ!」とか思ってもいいですよ。ろくに練習もしないで週1回行ってね、素人が変なフォームでやっても入らないに決まってるんですよ。あのタイガー・ウッズだって、たまに外すんだから。そう思えば、素人なんですから、仕方ないですよ。

  そう考えると、だいぶ楽になりますね。

ただね、時々、不安になる時があるんですよ。結構近い距離なのに、一応乗ると、キャディーさんが気を遣って「ナイスオン!」って言ってくれるんですよ。でも、本当はナイスオンじゃないんです。「キャディーさん、勘弁して下さいよね、ど素人ですから、ゴルフの素人だから許して下さいよ」って言っちゃうんです。そういう時に、ふと気づくんです。あれ、「オレは、お笑いのプロフェッショナルだけど、結構スベってる時もあるな」って(笑)。「結構やってるな、本業でもやってるな」って、真顔になる時もあります。でも、ゴルフはまたすぐに忘れさせてくれる。

  そういうところもポジティブなんですね。私は魚釣りをやるんですけど、自分だけ釣れない時とか帰りの車の中が会話なくなるんですよ。それが申し訳ないなって。そういう風に考えれば、そうですよね。

そうなんですよ。なんで釣れなかったかって。釣りに行ってるからなんですよ。釣りに行けたんですよ。いい空気を吸ってきたんですよ。次は釣れるかも知れないし。そう考えないと、せっかく楽しいことをしに行ったのにストレスになっちゃうでしょ。

  そういう考え方をすれば、いい息抜きができそうですね。

そうですよ。一生は一回だけなんですから、その瞬間は一回しかないんだから。それはいい方に捉えた方が絶対に楽しいです。息抜きは楽しくないとダメですよ。


明日は「Q.18 どうして他人がやらないマニアックなモノマネをするのか?」です。


 

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関根 勤

せきね つとむ

1953年8月21日生まれ、東京都出身。TBS「ぎんざNOW」の素人コメディアン道場で初代チャンピオンとなり1974年12月に芸能界入り。テレビで見ない日がないというほどの人気コメディアン。バラエティ番組を中心に、テレビ・ラジオ、CM、舞台など幅広く芸能活動を行っている。 芸能界屈指の格闘技マニアとして知られ、「K-1公式サポーター」も務めている。



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