アップがきつくて仕方がない

ジョギングから始まり、ポール間ランニングや、ショートダッシュ、キャッチボールと相当な量を速いテンポでこなしていく。いや、もう堪えられない。きつい。

汗だくで思わず声が漏れたくらいだ。

「きっついなぁ……」

そのおかげで周囲の目を気にする余裕がなくなった。もう、人どうこうではなく、目の前の種目をこなし、10代、20代のライバルたちについていくので精一杯だったのだ。余談だけど、トライアウト参加者の最年長は当然僕でこのとき39歳。その次は25歳だった。まあ、若さが違った(笑)。

キャッチボールの後、最初にやったのは50メートル走……だったと思う。正直に言うけど、本当にいっぱいいっぱいで順番すら覚えていない。もしかしたら遠投が先だったかもしれない。とりあえず結果は、

50メートルが6.9秒で、真ん中あたり。

遠投が85メートルは、上位のほう。

握力が右50.5kg、左45.5kgで下位クラス。

背筋は196kgで、上位のほうだった。

トライアウトでは満足するまで何回測定を受けてもいい、とのことだったけれど、体力が不安だし、どう考えてもいいパフォーマンスができないと考えて、どの種目も一セットで終えた。

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