道真を慕って空を飛んだ<br />忠木「飛梅」の話。<br /> |BEST TiMES(ベストタイムズ)

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道真を慕って空を飛んだ
忠木「飛梅」の話。

平安時代、ハチ公もびっくりな「忠木」がいたという。

 太宰府では、3月6日(日)に春の恒例神事「曲水の宴」が開催される。平安時代に行なわれた「禊祓」の宮中行事で、美しき姫達をはじめとした参宴者が、十二単などの平安装束に身を包み、目の前を酒盃が流れ去る前に和歌を詠み、お酒を飲む…そんな雅な神事だ。この神事のオープニングアクトでは、「飛梅」を扱った巫女達による神楽舞「飛梅の舞」が執り行われる。清楚ななかに雅やかな装いで、梅の香漂う境内で巫女達が舞う姿は、一見の価値がある。

 

 無粋な話をすれば、梅が空を飛ぶことなど現実には有り得ない。実際のところは、門弟である味酒安行が道真を想って持参したとも、道真を慕った人物が株分けしたものを持参したとも言われている。
 しかし、少なくとも「梅の木が道真を慕って空を飛ぶ」そんな奇跡を信じさせるほど道真が多くの人に慕われていたことを示す逸話には違いない。

 梅咲き誇るこの季節、「飛梅」にならって太宰府天満宮の天神様をお参りしてみてはいかがだろうか。

「太宰府天満宮」-曲水の宴
日時/3月6日(日) 午前12時~午後3時頃
お問い合わせ/太宰府天満宮 ☎︎092-922-8225

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