東日本大震災から9年。あの年、『ファッション雑誌』は何を発信していたのか? |BEST TiMES(ベストタイムズ)

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東日本大震災から9年。あの年、『ファッション雑誌』は何を発信していたのか?

2017年に休刊。創刊以来、20年にわたり最新ファッションを発信してきた『STREET JACK』。そのバックナンバーを紐解きながら、当時の若者ファッションシーンを振り返る。

■「切り貼り風」の合成写真がなぜか編集部でブームに!

写真を拡大 全国のセレクトショップのスタッフさんを各地で撮影。

 この頃の誌面でとにかく目立つのが、雑誌のスクラップのように切り貼りした感じの写真レイアウトだ。ファッション誌の表現としては王道パターンのひとつなのだが、当時は編集部的な「マイブーム」でもあった。

 例えばスナップだけでなく、モデルも…

 これ、実際にプリントした写真を実際にハサミで切って、それをさらにパソコンに取り込んで…と、カメラマンさん泣かせの企画。

 カメラマンチームからは「またアレっすか…!?」とこっそり編集への恨み節があったとか、なかったとか。

 

■これまでモノクロだったカルチャー企画、カラーへ昇格。

 もうひとつの隠れた人気連載だったのが、SJ編集部員が最近買ったものを紹介する「SHOPPIN’ JACK FLASH!!」

 この連載は今なお、各所で復活を希望する声が多い(笑)。

 そして、この頃の誌面にはモノクロページがなくなり、オールカラーだったため、創刊以来モノクロ扱いが続いていたファッション以外のカルチャー企画がカラーに昇格することも多くなった。

 

 特に2011年〜2013年ごろのSJは、カラーのサブカル企画全盛期を迎え、数多くの迷珍企画も生み出されるのだが、これもまた別の機会に・・・。

 制作側は「つい最近」と思っていても、もうだいぶ…というか9年も経っているだなーと、感慨深いものがあります。

 若々しく、大学生たちとがむちゃらに、トレンドを追いかけていた部員たちもすっかりオジサンになってしまいました(笑)。

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