【会社を潰す「アイデア社長」】 | BEST T!MESコラム

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会社を潰す「アイデア社長」

「社長になれる人、なれない人」(4)

 

 判断を下す前に衆知を集める

 社長には社会の動きを見ることができる人、お客さまの動きを見ることができる人がならなければなりません。社長に求められるのは、「一番厳しいお客さまの目」になれるかということなのです。

 私は「QPS」とよく言うのですが、お客さまが求めるのはQ(クオリティー)・P(プライス)・S(サービス)の組み合わせです。

ピーター・ドラッカーは経営戦略について、マーケティングとイノベーションが大事だと語っていますが、マーケティングとはQPSで他社との違いを短期的かつ長期的につくるということ。

 それには世の中がどう動くかを知り、お客さまが求めるQPSが刻々と変わる中で本当にお客さまの目線に立って、ライバル会社がQPSをどう提供しているかを常に把握することです。ただ、このマーケティングは全てを社長が行う必要はありません。

 最終的な判断は社長が下すものの、顧客の求めるQPSを見い出すことは、場合によっては部下に任せることができます。そうした能力のある社員は、社内に数多くいるはず。

 松下電器(現・パナソニック)創業者で、経営の神様と言われる松下幸之助さんもおしゃっていますが、「みんなの意見をきちんと聞いて、衆知を集める」ということです。

一方、イノベーションは会社の部門の統廃合や新設など、会社という組織を大きく変えるもの。これは部下には任せられません。

 

 

 

 

 

 

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小宮 一慶

こみや かずよし

小宮コンサルタンツ

代表

経営コンサルタント。株式会社小宮コンサルタンツ代表。1957 年大阪府生まれ。81 年に京都大学法学部卒業後、東京銀行(現・三菱東京UFJ 銀行)入行。在職中の84 年から2 年間、米ダートマス大学タック経営大学院に留学、MBA 取得。91 年、岡本アソシエイツ取締役に転じ、国際コンサルティングにあたる。94 年からは、日本福祉サービス(現・セントケア・ホールディング)企画部長として在宅介護の問題に取り組む。96 年に小宮コンサルタンツを設立、現在に至る。2014 年名古屋大学客員教授に就任。年100 回以上の講演を行う一方、著書は100 冊以上、累計発行部数は300 万部を超える。著書に『「ROE って何?」という人のための経営指標の教科書』(PHP)、『ビジネスマンのための「発想力」養成講座』(ディスカヴァー)など。


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