突然死から家族を守るために…。<br />貴女に知ってほしい“潜病”というステージ |BEST TiMES(ベストタイムズ)

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突然死から家族を守るために…。
貴女に知ってほしい“潜病”というステージ

「突然死」の前に存在する微かなサインを見逃さない

■潜病マネジメントを生活に取り入れる

 抗ストレスホルモンを無駄づかいせず、足りなくなったら補充することが潜病対策には有効だろうということはわかったが、具体的にはどうすればよいのだろうか。

「潜病から抜け出すために、まずやってほしいことはビタミンB群を補給することです」

 杉岡氏によれば、ビタミンB群の摂取によって物理的に抗ストレスホルモンの原料を補給することが可能だとか。特に潜病が進行している人は、ほかの人よりも多くのビタミンB群が必要なので、日常の食事にプラスして、サプリメントを使用するのも効果的だという。
 それと同時に、抗ストレスホルモンをつくる副腎の負担を減らす必要もある。その方法はいわゆる「デトックス」で、特に腸や肝臓の機能を高め、汗をかくことが重要となる。

 まず腸については「小麦」や「乳製品」を控えることでダメージを抑え、スプーン1杯程度の「亜麻仁油」「荏胡麻油」(オメガ3系脂肪酸)などを摂取することで腸壁を修復することができるという(味噌汁に入れるのがおすすめの摂取法だ)。
 また、人体の「解毒工場」でもある肝臓の機能強化にはブロッコリーが効果的とのこと。勘違いしがちなのは、アルコールを摂取しなくても生活環境や食習慣などによっては肝臓が疲れ切って、機能が落ちている場合があることだ。

 そして、ストレス発散の観点からもぜひ取り入れてほしいデトックスは汗をかくこと、つまり適度な運動だと杉岡氏は語る。

「疲れているから体を動かしたくないという人もいるかもしれません。けれども、適度な運動をしたほうが毒素や疲労物質の排出がスムーズになり、疲れが取れるものです。生活のなかで体を動かす時間を増やしていきましょう」

 とはいえ、いきなり張り切りすぎたり激しい運動をすると、それ自体がストレスとなり、逆効果になるので注意して頂きたい。
 

■貴女だから家族を『潜病』〜『突然死』から守れる

 このように、「潜病」を察知して改善していくことは、どうやら日常生活やライフスタイルの改善と同義だと言えそうだ。ということは、家族の体調の変化に気づきやすく、食事を用意する機会の多い女性は多くの対策を講じることができるのではないだろうか。

 ご主人が「疲れがとれない」と口にするようになった。頻繁にコーヒーを飲むようになった。子どもが便秘気味だ…。
 これらは微かなサインかもしれないが、見逃さずにマネジメントを行い、ご家族を潜病、そして突然死から守ってもらいたい。

「ただし、こういったことを100%でやろうとする必要はありません。たまにはサボっても良いんだ、くらいの気持ちで良いんです。でも、『潜病』というステージがあることを知っておけば、大切な家族を『突然死』から守ることができる可能性は高まります」

 自分や家族は健康だと思っている貴女も、生活の中に突然死の原因となる潜病がないかどうか、今一度見直してみてはいかがだろうか。
 


【付録─「潜病・突然死」危険度CHECK】

以下のあてはまる項目をチェックしてください。その数によって「潜病・突然死」の危険度がわかります。

□仕事はかなり忙しいほうだ
□ストレスの解消法があまりない
□重い荷物の運搬など、極端に疲れることを行うことがある
□深夜まで起きていることが多い
□風邪をひくとなかなか治らない
□眠れないことがある
□コーヒーを1日4杯以上飲む
□気をつけているのに太りやすい
□アルコールを毎日飲む
□しょっちゅう甘いものが欲しくなる
□以前よりストレスに弱くなった   
□食事が不規則
□感情的な対立を避けることがある
□定期的に運動をしていない
□引っかき傷が1分以上残る   
□自分の時間があまり取れない
□ストレスを感じた後は少し休みを取る必要がある
□生活の中に楽しいことが少ない
□朝、なかなか起きられない   
□タバコを1日1本でも吸う

【チェックテスト結果】

●0~3個 
 →潜病・突然死の心配なし。今のままの生活で大丈夫!
●4~7個
 →今はまだ健康ですが、このままだと潜病になる可能性あり? 
●8~14個 
 →軽い潜病かも? 放って置くと突然死のリスクが高まるので注意
●15個以上
 →潜病の可能性が高く、突然死する心配も?

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杉岡 充爾

すぎおか じゅうじ

日本循環器学会専門医

医学博士

1965年生まれ。千葉大学出身。医学博士。すぎおかクリニック院長。日本内科学会認定医、日本循環器学会専門医、日本抗加齢医学会専門医、日本医師会健康スポーツ医、日本心血管インターベンション治療学会専門医。

千葉県船橋市立医療センターの救急医療に約20年、最前線で日夜、心筋梗塞などの生死に関わる治療に携わり、約10,000人の心臓の治療にあたる。

■2014年5月「すぎおかクリニック」開院

■2017年より「ベストヘルスカレッジ」開講

■2019年より「予防医学の学校」オンラインスクール開講

■2020年より「杉岡義塾」開始

近著に『強い血管をつくれば健康になる!』(小社刊)。


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  • 杉岡 充爾
  • 2016.02.26