■一方、プライベートブランドの功罪とは?

 PBはコンビニの利益を支える重要な商品ですが、PBが増えたことによってデメリットも生まれてしまいました。 店内の棚にPBが増えるということは、その分だけNBを置くスペースが減ってしまうことを意味します。このため、新商品のNBが置かれる期間が短くなっています。以前は新商品を仕入れたら、売れ行きが悪くても1ヵ月ほど置かれていました。しかし、現在はわずか2週間で入れ替わってしまうこともあります。ただでさえ激戦区のコンビニにおいて、新商品のNBはこれまで以上に定着しづらくなっているのです。 また、NBの割合が減ると、コンビニの魅力である豊富な品揃え感が薄れてしまいます。有り体に言うと、品揃えが退屈になってしまうのです。 さきほどPBによって主婦層とシニア層のファンが増えたと述べましたが、実はその裏では男性のコンビニ離れが発生しています。コンビニの売上をアップさせるために大事なのは〝衝動買い〟や〝ついで買い〟です。豊富な品揃えによってお客様の購買意欲を掻き立て、目的以外の商品にも手を伸ばしていただくのです。この衝動買いを最もしていた層が実は男性で、とくに若い男性にその傾向が顕著でした。 主婦層やシニア層に比べ、男性は財布の紐が緩く、新商品に対する好奇心も強いのです。ところが、PBが増えたことで品揃えが退屈になり、若い男性が減ったと同時に衝動買いも減ってしまいました。 主力客の変化によって、コンビニが日常使いになったのは仕方がないことです。 しかし、だからといってコンビニからワクワク感が薄れてしまうのは間違っているとも思います。