バスチー、悪魔のおにぎり、コンビニで新商品が続々。ナゼ? |BEST TiMES(ベストタイムズ)

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バスチー、悪魔のおにぎり、コンビニで新商品が続々。ナゼ?

コンビニを見るときっと気づく、日本の経済と働く皆さんが元気になる兆しがある

■マスの目線で商品開発に臨む

 このため、多くのメーカーは大手コンビニ、とくにセブン-イレブンに頭が上がりません。コカ・コーラや日清食品、サントリー、さらには文藝春秋や講談社といった出版社までもが「セブン限定」の食品や週刊誌を出しているほどです。 だからこそ、こうした商品づくりの能力を進化させ、海外を意識した商品開発にも力を注げば、世界のヒット商品をつくることも夢ではないのです。

 「マスマーケットの目線」で考えるということは、コンビニに限らず、商品開発に関わる多くの企業にとっても大事です。商品開発となると、つい個性やオリジナリティを求めがちです。しかし、マスに向けたオリジナル商品は非常に難しい。マニアックな商品はマニアックな層にしか売れず、マス化しにくいのです。 コンビニは最初からロットの大きい、生活に密着した商品を売ります。このため、 マニアックな層ではなく、マスに向けた商品開発を行います。世界に向けて物を売るならば、マスの目線を意識するべきなのです。

 なお、マニアックな商品で成功するとしたら、D2C(Direct to Consumer)です。 D2Cは、自社で開発した商品を自社のECサイトや直営店などで販売し、そこから展開を広げていく手法で、アメリカを中心に流行り始めています。ひと昔前の例で言えば、モンシェールのロールケーキ「堂島ロール」です。当初は自社が直接販売を行っていましたが、人気が出るなかで百貨店などに出店した直営店でも販売されるようになりました。

■なぜ、コンビニですぐに類似商品が登場するのか?

 ローソンの「バスチー」の大ヒットを受けて、セブン-イレブンは2019年 10月8日に「バスクチーズケーキ」を発売しました。実は、業界トップのセブン-イ レブンが他社のヒット商品を追従するのは非常に珍しいこと。むしろ、追従されることの方が多いのですが、この事例からも分かるように、コンビニ業界における類似商品の開発は日常茶飯事なのです。

 コンビニでヒット商品が生まれると、他社本部からは「すぐに似たような商品を開発しなさい」との指令が下されます。そもそもコンビニ間の商品の違いに関して、専門家は理解しているものの、多くの一般消費者はそれほど気にしていません。同じ業態なのだから、同じ物が売れる。それならば、急いで同じものをつくった方がいいじゃないか……という単純明快な理由です。 商品開発において、コンビニは強い発言権を持っています。このため、メーカーや工場に対して「あの商品よりも美味しい商品を2週間で開発してください。来月には発売したいので」といった要求が通ってしまうことも。さらに、そんな要求に応えて実際に開発できるのですから、日本のメーカーや工場の優秀さには恐れ入ります。

 

 

 コンビニは日本の誰もが利用する、日本国民が作り上げた、世界最強のリアル小売業であり、そのことに異論を挟む人はいないでしょう。 

 ただし、昨今、コンビニ問題がネットでテレビのニュースで話題となっています。 

 いま必要とされている社会的課題との向き合いは、オーナー・本部ともに大変厳しい戦いとなります。そんな現状と処方箋を、日本の未来になぞらえて、この本を書きました。皆様が感じた異論反論・斬新なアイデアで、前向きな議論が活発化する機会になれば幸いです。

 

 

では、前回のクイズの答を公開!

Q.コンビニのレジ袋が有料となるのは、いつから?

答えは

②2020年7月
全国で5万8669店舗を誇るコンビニ。大規模店舗数を誇る日本社会の縮図と称されるコンビニで実施されれることによって、環境対策への意識の高まりも大きく広がっていくのではないでしょうか?

 

最後に今回のコンビニクイズを出題します。

Q.コンビニでのタバコの売上は、全売上の何%を占めている?

①10%
②15%
③25%

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【渡辺広明氏 出演情報】

 

2/1(土曜)発売 雑誌『広報会議』書評ページにインタビュー掲載

2/8(土曜)テレビ朝日『サタデーステーション』20:54〜

2/12(水曜)BS日テレ『深層NEWS』22:00〜

2/15(土曜)発売 雑誌『DIME』

2/20(木曜) フジテレビ『Live News α』 23:40~

2/21(木曜) 静岡朝日テレビ『とびっきり!しずおか』16:45〜17:53

 

 

 

『コンビニが日本から消えたなら』
渡辺広明 (著)

少子高齢化デフレ、AIデフレという新地獄に負けない経済戦略が実はコンビニで行なわれている! 日本一のコンビニ流通アナリスト渡辺広明氏が誰にとっても身近であるコンビニの最新施策を分析し、小売業の未来図を説く。今話題のコンビニ問題と社会問題に関する解決策を提案。ここまで真相に迫りって述べた作品は今までない!すべての業界で働くビジネスマンにも通じる「いい仕事」をするために何を考え何をすべきかを説くビジネスの教科書となる1冊です。

全国一律、「24時間開いててよかった」をキャッチフレーズとし年中無休の利便性を打ち出していたコンビニが、キャッチフレーズを「近くて便利」に変更し、上質な品揃えと接客で「お客様から常に頼りにされる店」へと変化しています。それがめまぐるしく変化を遂げるコンビニのレイアウトや新商品展開、AI IoTの導入、セルフレジの導入、健康・医療サービス、高齢者へのサービス、エコな商品の開発などに見て取れます。

1.こういった日本社会が抱える課題点とコンビニの変化には密接なつながりがあり、その問題を解決する施策こそ、従事する「人」が描くべき経済戦略であり、5万8699店舗という小売業界世界No, 1を誇るコンビニが取り組む施策だからこそ、必ずや世の中の常識となっていきます。この経済戦略、働き方の新方程式への気づきを読者が得られます。

2.著者渡辺さんが、今までTVでは表現し切れていない、とっておきのリアルなコンビニ店長時代の体験エピソードを放出して頂きます。これは読み手にとって青春時代のコンビニを思い出す原風景であり、コンビニはそこまでするのか…と驚きの内容となっています。いい仕事を目指す人にとって、感動し涙すること間違いなしです。

この2点が本書の最大のおすすめポイントです。

 

渡辺 広明

わたなべ ひろあき

日本一のコンビニ流通アナリスト

静岡県浜松市出身。東洋大学法学部経営法学科卒業。 マーケティングアナリスト、流通アナリスト、 コンビニジャーナリスト。 静岡県浜松市の親善大使『やらまいか大使』。 (株)ローソンにて店長・スーパーバイザー・バイヤーとして 22年勤務。約730品の商品開発にも携わる。 ポーラ・オルビスグループ(株)pdc勤務、TBCグループ(株)で 商品営業開発・コラボ企画・海外業務を歴任後、 (株)やらまいかマーケティング 代表取締役社長に。 フジテレビ『Live News α』『ホンマでっか!?TV』での コメンテーターをはじめ、 『東京スポーツ』『デイリースポーツ』『オトナンサー』 『商業界ONLINE』にて連載を持つなど、 多種多様なメディアで活躍中。


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