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文章に「(笑)」「!」が多い男たちの“あかん”特徴とは!?
~人気女性ライターが感知した“あかん男”たち~

クズではないけど、第六感の危険信号を刺激してくる男たち

 前出の男性を始め、この『!』乱用をたまに見かける。

 そして会うと皆、理由もなく焦っている人が多い。せっかちというよりは、相手に気を遣いまくった結果として、焦燥感がこちら側に伝わってしまう。

 『!』という、この元気すぎる句読点。文脈を考えずにぶっこんでくる男は、一歩引いて客観視することを勧める。焦っている男と一緒に過ごすのは疲れるから。

『ライターさんなんですね(笑)僕はコンサルやってます。忙しいんです(笑)』

 数年前に真剣婚活をしていたときのこと。ついに婚活アプリに手を出して、メッセージをやり取りした。アイコンの本人の写真は、ロバートの秋山がやや痩せたような男性。彼は大量の『(笑)』を使ってくる男だった。『(笑)』はここ20年くらいで使われるようになり、『!』と同じく、SNSの普及によって一般化された。決して文法の一部ではなく、造語に相当する。本気で笑っているというよりは、嘲笑する意味として発信されることもある。

 ただそんな詳細まで把握をして使っている人が少ないことも知っている。おそらく乱発をする彼としては、自己表現のひとつだったのでは ?   と思う。もしくは

『おはよう(笑)』

『インドア派なんですか !   僕はどちらかといえばインドア派ですね(笑)気が合いますね(笑)』

 こんな調子だったので、句読点だと思っていたのかもしれない。

 でもどうも鼻につく。『(笑)』のせいで、文章が訴えるべき要素が全く頭に入ってこない。結局本人と会うことはなかった。年収が高いとか、港区に住んでいるとかいうことをアピールしてくるので、ケツの穴のちっさい男だったというのが私の予想。文章とは自分が予想する以上に、パーソナル情報を漏らすものだ。そして雰囲気で使いまくっている記号の数々は、時に醜態をさらすことになることを、覚えておいて損はない。

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小林 久乃

こばやしひさの

ライター/編集者/クリエイティブディレクター/撮影コーディネーター

地元タウン誌から始まり、女性誌、情報誌の編集部員を経てフリーランスへ。エンタメやカルチャー分野に強く、ウエブや雑誌媒体にて連載記事も持つ。企画、編集、執筆を手がけた単行本は100冊を超え、中には10万部を超えるベストセラーも。静岡県浜松市出身、正々堂々の独身。著書『結婚してもしなくてもうるわしきかな人生』(KKベストセラーズ)が好評発売中  

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